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(46)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

徳川勢との読み合いに勝利し、家康に絶望感を味わわせる作戦を次々と成功させる御厨でしたが、彼が目指すのはあくまでも武田軍の上洛です。

 

信長を倒して武田の天下にしなければ、彼の宿願は果たされません。

 

何にしても、信玄の寿命がここ数か月しか持たないという致命的条件を抱えている。

 

だからこそ、影武者2名体制を築くため、川中島で戦死する予定の武田信繁の命を救い、12年を経たこの三方が原の時と場所へ、再度武田軍の元へ来訪したわけです。

 

武田信玄は御厨の案に賛同し、(史実どおりですが)自分の死後3年は信玄健在と思わせる影武者作戦を決定したのに、御厨がどうしても不安を拭えないのは、跡継ぎの武田勝頼が抱く不満心理ゆえです。

 

家康への狙撃、勇将・本多忠勝との堂々たる渡り合いなど、御厨太郎の活躍ぶりは武田家を支える優秀な武将たちから一目も二目も置かれるほどです。

 

このまま上洛までこぎつければ、影武者の武田信繁を中心とした固い結束力と御厨のカリスマ性及び軍略が見事な噛み合いを見せ、きわめて興味深いその後の展開が期待できます。

 

軍師の面目、ここにあり。

なまかじりの歴史知識では全く役に立たないが、精緻な歴史知識といえども、現場の指揮に役立つ保証はない。

 

知識と行動。

高いレベルのそれらを組み合わせ、結果を出し続けることが、歴史オジサンと御厨太郎の違いです。