感情会計-善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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(50)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

前回は、現代へ視点を移し、私がかつて関わった企業で接触した恐るべき役員の方の戦術を語りました。

 

親会社の役員たちも匙を投げるほどの猛威を振るい、ある意味で伝説的な方だった。

 

私は役員からその方に対する愚痴を何度も聞いていますが、むろん、社員たちからはそれ以上にたくさん聞きました。

聞かなくても、私自身が実務に携わっていますから、非常によくわかります。

 

経営はものすごい勢いで傾いて行っているはずなのに、なぜか(いや、理由は明らかでしたが)親会社の反応はなく、資金繰りの資料提出後やっと問題になった頃には、清算を視野に入れねばならないほどの状況でした。

 

会社を立て直す必要に迫られてそのプランを作りましたが、机上のプランではどうにもならない。

 

要は、その方が社内で力を持っている限り、どんなにロジカルで美しい計画を立てても、動き出した瞬間に崩壊するということです。


必殺!THE HISSATSU

 

逆撃シリーズの主人公・御厨太郎は、この『逆撃・三方が原』の中で、長坂長閑だけでなく、武田勝頼も消してしまうことを示唆しますが、この大胆な発想は、ある意味本質を突いた日常的発想なのかもしれません。

 

戦場で敵と戦うためには百害あって一利なしの存在というものを、組織は持っていることがあり、正攻法に強いはずの人材がそれで足元をすくわれ、頑張りもむなしく組織が崩壊することもあるようです。

 

このへんは、戦国時代でも現代でも共通する法則のようですね。