【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

時代劇に魅力あり!! 江戸を斬る

北町奉行・遠山金四郎の活躍を描いた作品でもっとも有名なのは何といっても「遠山の金さん」でしょう。

 

私が見ていた頃は、杉良太郎さん主演で、エンディング曲は「すきま風」でした。

この作品は再放送でしか見なかったので印象が薄く、杉さんといえば「新五捕物帳」で、遠山金四郎といえば断じて「江戸を斬る」だった私です。

(この作品では、北町奉行を解任され”南町奉行”のようですが)


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「江戸を斬る」はTBS月曜8時の枠で、「水戸黄門」「大岡越前」と同じです。

持ち回りで放映されていたはずですので、一旦終わると1年位は間が空いてしまう。

当時小学生の私には、どうもマジメくさった大岡越前はあまり馴染めず、あまりテンションが上がらない。

 

水戸黄門は定番ですが、この「江戸を斬る」が、実は3作品のうち最も惹かれたものだったかもしれません。

なぜだろうか?

 

簡単に比較してみると、黄門様も金四郎も、劇中では身分を隠して行動し、最後に明かすという点では一致しています。

弥七のような飛び道具キャラに匹敵する、鼠小僧次郎吉を擁する金四郎陣営は、ここでも引けを取っていません。

 

探索して悪事を暴き、最後にチャンバラをする点もまた同様です。

黄門様陣営での強い女性キャラであるおしんお銀に相当するのは紫頭巾のおゆきで、キャストも松坂慶子さんですから、ここでも金四郎陣営は強力な体制を整えている。


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なるほど…

こうして並べてみると、一見小粒感のある「江戸を斬る」ではありますが、かなり奥行きのある造りであることが分かります。

 

しかし、登場人物の軽妙なやり取りにキラキラと光るものがあったのがこの作品だったように思います。

 

正体を隠している理由の違うヒーローとヒロインが、互いの隠蔽ぶりを「いじる会話」をするという展開などは、水戸黄門一行にはないもので、どちらかというと現代劇にありそうなシーンです。

 

私が見ていた「江戸を斬る」は、西郷輝彦さん主演のシリーズでも後半でした。

西郷さんのイメージは、これによって私の中で確立したのですが、それ以上に確立したのが、実は鼠小僧次郎吉役の松山英太郎さんでした。

 

結局私にとって最も魅力的なのは弥七的立ち位置のキャラクターなのでしょう。