【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

Ⓖ美味をサーチする感情-小説

好きな食事シーンは、たいてい「黙食」している

小説を読んでいて、本筋と関係ないことが気になって、そこに引っかかってしまうことはないでしょうか? 台湾出身で日本に帰化した小説家、邱永漢さんは「いま、主人公のポケットには、一体いくらのお金が入っているのだろう?」ということが常に気になって仕…

街道の茶屋で「もち」を食べるシーンが好き

小学生のころ時代劇好きだった私が、劇中でおなじみだった「茶店」 (wikiでは「茶屋」となっていますが、時代劇では「茶店(ちゃみせ)」と呼ばれることが多かったように思います) うっかり八兵衛が街道でこれを見つけるたびに「ご隠居~、寄っていきまし…

自分のブログの「注目記事」を何とかしたかったが・・

しばらく前、自分のブログを何気なくスマホ表示したとき、一番下に登場する「注目記事」を見てギョッとしました。 なぜこの記事が「注目」なのだ? blog.dbmschool.net オールドエコノミー派の四緑文鳥は、はてなの豊富なコンテンツに戸惑っている PC版にも…

『井上靖「北の海」の味(3)続・街の中華屋』

北の海(上)(新潮文庫)【電子書籍】[ 井上靖 ] 私もたしか中学生の頃だったか、川越近くの友達の家に遊びに行き、場末の中華屋へ入ってラーメンを食べたことがあります。 ラーメン1杯を200円で出していた川越近くの中華屋 大正15年の場末のラーメン屋…

『井上靖「北の海」の味(2)街の中華屋』

以前に一度記事にしましたが、井上靖の自伝的小説3部作のラスト「北の海」。 主人公の伊上洪作少年が、旧制中学を卒業した後の数か月間を描いています。 db469buncho.hatenablog.com 身体を使うと腹が減る(天下一武道会優勝後の悟空は50万ゼニー分食べた…

『司馬遼太郎「菜の花の沖 第2巻」の味』

新装版 菜の花の沖 (2) (文春文庫) 嘉兵衛が初めて兵庫の北風家を訪れるシーン。 諸国の船乗りが集まる有名な商家、北風家は南北朝の頃からの名門で、船乗りを大事にすることで有名でした。 その歴史はさておき、全国の船乗りから尊崇される北風では、船で働…

フレドリック・ブラウン「宇宙の一匹狼」の味

人類が火星や金星に居住するようになっている時代。 何者かの奸計によって罪を着せられ逮捕された主人公クラッグの裁判は、オリバー判事によって行われ、オリバーのもうひとつの顔である政治家としての野心のために、クラッグは精神改良機にかかった『まっさ…

『大藪春彦「蘇る金狼」の味⑤バター!バター!バター!』

ここらでいちおうお断りしておきます。言われるまでもなくご存じの方が大半と思われますが、大藪春彦作品の『蘇る金狼』は、れっきとしたハードボイルド作品です。 (この記事は過去記事を大幅に改修した再掲です) コーヒーには クリープ バター <アフィリ…

『大藪春彦「蘇る金狼」の味④バター&バター』

朝倉哲也の過剰なバター摂取が止まらない。 下巻「完結篇」392ページで、彼はまたやらかしています。 (この記事は過去記事を大幅に改修した再掲です) 蘇える金狼 [松田優作/風吹ジュン/千葉真一] [レンタル落ち] 朝から110グラムのバターを飲む男 「…

『大藪春彦「蘇る金狼」の味③バター』

朝倉哲也の恐るべきバター使用量。 圧巻の動物性脂肪摂取のことがどうにも気になってしまった。 そこで、バターのことをもう少し掘り下げてみます。 (この記事は過去記事を大幅に改修した再掲です) バター(野望篇)、バター(完結篇)・・ではない! この…

『大藪春彦「蘇る金狼」の味②食パンは恵方巻の如し』

大藪作品の主人公の食事があまりにも破天荒なので、もう少し書いてみます。(この記事は過去記事を大幅に改修した再掲です) 蘇える金狼〈完結篇〉 (トクマ・ノベルズ) 朝倉哲也が~♪ 朝食を食べーるー♪(嘉門達夫風に) あえてポンドで表現するのは、バター…

『大藪春彦「蘇る金狼」の味①ホットドッグは飲み物です』

「街中で張り込む刑事が口にする食事といえば、サンドイッチ」 そんな固定概念を覆す大藪作品。 けた外れな食事シーンを多数擁する”蘇る金狼”には、20代の頃に出会いました。 本を手放してからも、ずっと色褪せぬ記憶が、とうとう私に記事を書かせるに至りま…

窪田遼「ヘッドフォンララバイ」の味

かなり昔のことですが、青春小説の旗手(と私は思っています)だった窪田僚さん。 代表作「ヘッドフォンララバイ」は、当時の私の思い込みをぶち破るインパクトを持っていました。 ヘッドフォン・ララバイ―公園通りの青春 (1981年) (集英社文庫―コバルトシリ…

司馬遼太郎「坂の上の雲−文庫版2巻」の味

食風景の気に入ったシーンの簡単な感想を書いていきます。 新装版 坂の上の雲 (2) (文春文庫) 日露戦争直前にアメリカへ造船技術を学びに行った桝本卯平が、フィラデルフィアの街で入った酒場の提供メニュー。 お代は5セント程度だそうです。 それを払ってあ…

司馬遼太郎「花神−上巻」の味

食風景の気に入ったシーンの簡単な感想を書いていきます。 花神(上) (新潮文庫) 大阪適塾の塾生たちの「めしどき」 幕末の蘭学者・緒方洪庵が塾長をつとめる「適塾」 塾に寄宿している塾生たちは、生活のすべてをこの学び舎で過ごします。 食事時になると、…

井上靖「北の海」の味

食風景の気に入ったシーンの簡単な感想を書いていきます。 北の海 (新潮文庫 い 7-26) 井上靖、自伝的小説3部作のラスト、旧制中学卒業後の数ヶ月を描いた作品です。 以前のブログで、前作「夏草冬濤」の朝食シーンのことを書きましたが、その3年後の話です…

『井上靖「夏草冬濤(なつぐさふゆなみ)」の味』

食風景の気に入ったシーンの簡単な感想を書いていきます。 夏草冬濤(上)【電子書籍】[ 井上靖 ] 2学期の初日、中学3年生の洪作少年の朝食メニュー みそ汁と漬け物です。 生卵がつく日とつかない日があるそうなのですが、この朝はお休みだったようです。 時…

『スラムダンク』心に残る桜木花道の合宿メニュー

言わずと知れた大人気の高校バスケット漫画「スラムダンク」の話です。 湘北高校初のインターハイ出場を間近に控え、メンバーは静岡県代表校へ1週間の合同合宿練習に向かいます。 安西監督は「初心者の桜木君ならわずか1週間でも大きく成長する可能性がある…