プレイヤーが一定の数値を与えられ、その範囲内で各種パラメータに値を振り分けてキャラの能力を決めるゲームはよくあります。
たとえば初期設定で『100』の値を与えられ、それを「腕力」「魔法力」「魅力」「根性」「体力」「すばやさ」などに割り振って主人公の能力を決めるといった形です。
プレイスタイルを左右する「能力値設定」
キャラの能力設定はプレイヤーの個性の発露です。
全パラメータをほぼ均等にした「バランス型」で、無難にストーリーを進めるのが好きな人もいるでしょう。
逆に、魔法力だけを突出させるなどの「一点豪華型」を決め込み、それ以外の能力は極度に貧弱にして『縛りプレイ』を楽しんだりすることもあるでしょう。
そのほかにも「攻撃重視型」「防御重視型」「回復系」「補助系」など、キャラクターの特徴設定が自分で組めるスタイルは、ゲーム内の行動パターンに影響するのでプレイの楽しみ方が多彩になります。
ウルトラマンの『プレイスタイル』
それを踏まえて、ウルトラマンの能力設定を簡単なレーダーチャートで表してみます。
そして、これまでに挙げてきた要素を、わかる範囲で数値化し、一般によく知られた値が標準であるとしてみます。
活動時間:3分
飛行速度:マッハ5
身 長:40メートル
知能指数:10,000
光線出力:不明(👈オイッ!)
この状態の5角形の面積がウルトラマンの能力の最大値ということになります。
ウルトラマンは「上限30」の縛りプレイをしていると仮定
具体的な数値が有ったほうがイメージしやすいのでこじつけますが、不明な光線出力は別として、残りの4要素で最小公倍数を求めると『6百万』です。
(「なぜ最小公倍数?」とか「180秒にしたら?」といったツッコミはなしの方向で)
そこで、単純に各項目の最大値が「6」である5角形と仮定すると、最初に与えられたパラメータの最大値を合計した数は「30」ということになります。
五角形のレーダーチャート スタンプ Mサイズ 横24mm 黒色インク|浸透印タイプ
「不明な光線出力」を含むため強引すぎる気もしますが、ウルトラマンの設定自体が強引なんだからということで、ここは目をつぶりましょう。
まず設定してみて、あまりにも辻褄が合わなければ見直すということで進めます。
ということで、この「30」という上限の中で、ウルトラマンは自分の能力を決めて戦っていると考えられます。
株式会社M78の地球支店長として、現場運営のために本社から与えられた経営資源が「30」と言い換えましょう。
現場の管理者として、彼はこの乏しい経営資源をなんとか割り振り、ウルトラ活動に従事して生活の糧を得ているサラリーマンなのです。
私生活が想像できないウルトラマン
ウルトラマンにもライフサイクルはあるはずです。
毎日適当に飛び回って怪獣を倒す人生なんかではありません。
「ライフサイクル」というと期間が長すぎるのでもう少し区切ると「今月の予定」「今週一週間」「本日のToDo」、、果ては「月次損益」「四半期報告」「昨対〇〇%」「期末在庫」・・様々な期間の区切りがあり、指標があるからこそ成果があり、自己評価をはじめとした色んな評価を受けてこそ、彼はヒーローと呼ばれ、その自覚も得られている。
「なんとなく正義」でボランティアなんてあり得ない
ただなんとなく過ごしているわけではなく、彼には仕事があり、それには一定の期間の区切りもあるでしょう。
モチベーションにしても、単なる「宇宙の平和のため」なんていう漠然としたことだけでは説得力を持たない。
もしも光の国の全員が、そんな漠然とした意思だけで日々の生活を送っているとしたら、かなり怖い集団です。
それで、全員が金太郎飴のように「正義の心」しか持っていないとしたら、どうにも宗教じみていて、まるで被洗脳者集団や。
だとしたら、ほぼ意思らしい意思を持たない連中の坩堝である光の国に対し「平和の敵認定」のプロパガンダに成功したやつがいたらかなりヤバい。
つまり「●●星は平和の敵だ」と、この戦闘力が突出した被洗脳者集団への刷り込みができたら、それはとてつもない兵器を手に入れたのと同じ結果になる。
プロパガンダの見破り方 日本の「本当の強さ」を取り戻すインテリジェンス戦略
だから、単純なプロパガンダに引っかからないための理由が存在すると考えて良い。
そのひとつが「多様性」でしょう。「個性」と言っても良い。
決して「正義の心」じゃありません。
当然ウルトラマンにも、人並みな欲望や不満があってよいし、むしろそれがないと被洗脳集団員のそしりをまぬがれません。
彼は過酷な地球支店立ち上げに対し、本社に言いたいことがあり、その思いに一向に応えない本社の役員たちには不満を持っている。
その前提で考えていきますので、この後読み進める方は、予めご了承ください。
柳田理科雄さんに敬意を表して
ちなみに、上に挙げたレーダーチャートですが、こんな時、私の能力では不明とせざるを得なかった『光線出力』までをひねり出し、目盛りも細かくして緻密な精度で数字をベースに理論展開するのが柳田理科雄さんですが、私はあそこまでの頭脳は持っていません。
空想科学読本の第1巻から読んでいた私にとって、柳田先生はあまりにも馴染み深く楽しい方ですが、最近、You Tubeチャンネルを発見して楽しんでいます。
番組の冒頭で「理科雄は、本名です!」と紹介しているのがとても印象的です。
『空想科学読本』の宝島社発行の刊を普通に書店で買って読んだほどなので、まさに草創期の空想科学シリーズからのファンですが、当時から「これはペンネームに決まってるよね?」と思い込んでいました。
出来すぎな名前ですからね。
しかし、ご本人のカミングアウトを聞いて、実に二十数年の時を経て驚きと共に、とても大きく溜飲が下がる思いです。
まさか『理科雄』は、ご自身の本当の名前だったなんて・・
大発見の動画でした。
しかし今度は「”柳田”は偽名なんじゃないか?」という新たな疑問が浮かんできてしまった...
柳田先生、今度はぜひ「理科雄は、本名です!」に続けて「もちろん柳田も、本名です!」とカミングアウトしてください。
そしたら今度は何か別の疑いを探してモヤモヤするようにします。