本音を言えば期待していなかった『パンプキンスコーン』
裏切られた・・
ヒーティングしてもらってほんわかと温かいスコーンは、サクッとした表面のインパクトに続けて、意外にしっとりした食感でパサパサ感はない。
驚いたのはその後で、口中から鼻に抜ける香りが甘い。
「甘い香り」ではなく「香りが甘い」
鼻で感じる甘みというだけでなく、舌に感じている甘みの一端を担っているかのような、不思議な存在感があります。
「なんだろう、これ?」と、radikoで聴いていたワンモーニングを思わずストップしてまで味わうことに集中してしまった・・
爽やかで開けたイメージの香りなのですが、どうやらシナモンが良い具合に働いているようです。
このとき飲んだコーヒーはオーソドックスに『ハウスブレンド』のプレスですが、食べては飲む都度、コーヒーの味が引き立って楽しい。
スコーンの温かみが残っているほどこの楽しみ度は高いので、温めてもらったら冷めないうちに味わい尽くしましょう。
ちなみに岡田斗司夫さんは、料理は「出してもらった瞬間が、味の最高到達点」として、眼の前に料理が出された瞬間、皿の上に秒数のカウンターが見えてくるほど、美味しくいただけるひとときを大事にしているようです。
「スマホを見るのもいいけど、それはまず一口味わってからにしたら?」
と、思わず他の客に注意したくなるほど、提供された瞬間の味や、作ってくれた人へのリスペクトがあるらしく、大いに共感できます。
スタバのスコーンは、出来上がってからだと時間が経っていますが、ヒーティングされて一味変わってからという点では、やはり提供された瞬間が ” 旬 ” といってよい。
とくにこの『パンプキンスコーン』についてはそう思います。
思いのほか美味しかった。侮れんな、やっぱり。