またもや、お店で初飲みした時の記録と、自宅で豆挽いてプレスで飲んでみての比較をしてみました。
今回は『グアテマラ アンティグア』です。
雨降りの日曜日に楽しむ『朝の味わい』
目覚めたときから、閉まった窓を通して雨音が聞こえてくる。
今日は、雨に降り込められそうな一日です。
窓を開け放していると、ちょうど心地よい程度の、やや肌寒い気温と持続する雨音。
暖かいコーヒーを嗜むにはもってこいです。
今回もサイトの説明文を載せますが、例によって私はこの文章、初見です。
ココアを思わせる上品な味わい
ココアパウダーややわらかなスパイスの上品な香りが特徴の、洗練された味わいのコーヒーです。
火山に囲まれたグアテマラ アンティグア地方の農園は、すばらしいコーヒーを栽培する生産地としてよく知られています。
初飲みの感想との差異はどうか?
2017年~2018年の頃、コーヒーパスポートをもらって、該当ページにせっせと書いていたグアテマラの感想は以下のとおり。
香り:メープルシュガーのような甘さ
啜り:主張が控えめだが存在感のあるコク
後味:後癖を残さず、続けて飲める
香りについて少し
香りの甘さを「べっこう飴」とたとえたブレックファーストブレンドとは一転、今度は洋風寄りの表現です。
もちろん苦いコーヒーで、香りの甘さがメープルシュガーと全く同じということはないので、これはあくまでも比喩です。
苦さ前提の中、鼻で探し当てた異風な印象を『甘味』をモチーフに言葉にした結果で、まさに嗜好品の楽しみ方とはこのようなものなのでしょう。
すすった感じについて少し
すすって口に入った瞬間に自己主張する ”瞬発力の高い豆” もあれば、おしとやかに進入し、自然な時間の流れの中で徐々に自己主張する ”優しい豆” もあります。
このグアテマラは完全に後者です。
「コーヒーが苦手」という人は、ひょっとすると「口中時間」の流れにそぐわない高い瞬発力の豆を、最初に味わってしまったのかもしれません。
スタバのグアテマラはミディアムローストなので、軽いタイプでないと刺激が強いと感じてしまう人には重すぎるかもしれませんが、軽重よりも瞬発力の刺激に敏感な人だったら、これから試すのも良いかもしれません。
ただし、私のこの感想はあくまでも「プレス飲み」の場合なので、そもそもペーパーフィルターよりもはるかにガッツリ飲んだ時の結論です。
私のコーヒーパスポートのグアテマラのページには、ペーパーフィルターで飲んだ時の感想も書いてありますが『香りの甘さは感じない。やさしい酸味』とあるので、どうしても味わい全体がスポイルされてしまう事実は否めません。
番外:「見た目はコーヒーで、薫っても飲んでもコーヒー以外の何か」に思える例外的な『ロンビア セロ アズール』
ちなみに、スターバックスのリザーブで時々提供している『コロンビア セロ アズール』は、私が知るかぎり唯一と言ってよい「見た目はコーヒーで、薫っても飲んでもコーヒー以外の何か」に思えるものです。
個人的には、私が以前自宅で好んで飲んでいた、ローズマリーとオレンジピールのブレンドティーと香りが似ていて、味わいもコーヒー豆から抽出したものとは思えず、固定観念を崩すものでした。
一口にコーヒーといっても、本当に個性が豊かですね。
喫茶店に入って、大人ぶって「ホット」と言っていた若き日の私は、本当に「若かった」なぁ~・・