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オペレータ管理者の注意点 「勢ぞろい」の範囲は?

悪気の無い、なんの気なしの一言が、誰かを傷つけてしまうことはあります。

 

悪意のない対等の立場なら、互いの何の気なしの一言が問題になることは少ないでしょう。

 

しかし、もしもそこに上下関係があると、ちょっと趣が変わります。

ちょっとした一言に思わぬバイアスがかかって、「異なる立場の人」に強烈なパンチを浴びせてしまうことがあり得る。

 

ちょっとだけ、そんな話をしたいと思います。

 

「今日は勢ぞろい」はシフト勤務の職場では有り得ないと知れ

 

以前、以下の記事で書いた職場で起こったことです。

blog.dbmschool.net

 

某通信系のバックオフィスで入力作業を行っているその現場には、80人ほどのオペレーターがいました。

 

私は元々その一般オペレーターの一人ですが、ひょんなことから管理者になり、他にも同じように一般から昇進した8名がいたので、総勢9人の管理者メンバーがいました。

その上位には社員さんがいますが、これは業務管理全般が専門で、実務面に直接タッチすることはほとんどありません。

 

私は第2期(といっても2週間ほどの違い)の入社であり、先輩たちを差し置いてそのポジションに上がったため正直なところ、一般オペレーターの先輩たち・同期たちの存在はそれなりに圧迫感がありました。

 

管理者には、私以外にもうひとりだけ第2期メンバーいて、私と同い年のいいトシの男性でした。

非常に社交的な方だったので先輩との垣根も作らず、誰とでも仲良くやっていた。

第1期メンバーはといえば、当然ながら先輩もおらず、早くから世話役として活躍していた面々ゆえ、ごく普通に過ごしています。

 

完全なシフト勤務で、9名がいっぺんに出勤することはほぼ有り得ないのですが、偶然、ある日のある時間帯だけ、同時に執務する機会がありました。

 

8名が管理者席についているオフィスへ入ってきた最後の一人が、そのエリアを見渡して一言いいました。

 

「今日は勢ぞろいじゃない」

 

ギクッ!

 

(それヤバいよ)

 

たまたま入り口から一番近くにいた私は、それ以上会話が発展しないよう、自分が話を引き取り

「そう?」

と、さりげなく賛意でも反意でもない返事をして、別な話題にしました。

 

その頃には第3期以降の新メンバーも続々と入社し、みな交代で勤務しています。

 

つまり、その場に居ないメンバー(一般オペレーター)もいる。

 

そんななか、エリア全体を見回して

「勢ぞろいじゃない」

は、取りようによっては「一般オペレーターは頭数に入っていない」と言っているようなものです。

 

 下位職に与えている恐怖心は、諸刃の刃と知れ

かつて別の職場でオペレーターの派遣業務をしていたとき、管理者にこれをやられて釈然としなかったことがあります。

そこでは入ったときからの上下関係で、「競争に敗れた」といった意識はゼロだったが、皆同じ派遣社員です。

 

しかし、上位者を「特権階級」と勘違いしたかのごとく威張り、我が物顔で振る舞うその人たちは、皆から恐れられていた。

 

あまり恐怖心で圧迫すると、弱者の怒りをかいやすい。

その時も、たまたま管理者が全員いる様を見て、そのうちのひとりが

「勢ぞろいじゃない」

と、のたまった。

 

「勢ぞろい」という表現が、自分と同列の仲間のことだけを指していることに、苦々しさを感じた記憶があったのです。

 

当然、彼ら彼女らに悪気などは無く、親しみを込めた言葉かけだったのでしょう。

しかし、抑圧された下層のメンバーから見るとそれは、ニヤニヤしながら嫌味なことを言っている感がぬぐえなかった。

 

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灘 伏見さんによる写真ACからの写真

 

話は戻りますが、最初に書いたとおり、某通信系のバックオフィスにおいて、私以外の管理者は、垣根を作らずにオペレーターと接していた。

 

よく言えば社交的ですが、逆に言えば無遠慮です。

管理者だけに与えられたツールの使用権限や、管理者席だけに許される記憶媒体など、特有のアイテムや用語、それに知り得る情報があるのですが、それで盛り上がってしゃべっている姿を、警戒なく見せている。

 

悪気はないのですが、一般オペレーターから見たら、自分たちの仕事ぶりを、特殊な形で見られているうえ、それをネタに笑い合っていると言わんばかりの光景が、毎日繰り広げられている。

 

これは結構、恐怖心をあおります。

私は小声でしゃべるようにしていましたが、管理メンバーの中には普段の声の大きさで、名指しで一般オペレーターを悪しざまに言う人もいたりして、かなり心臓に良くない状況にありました。

 

何気ない一言が、悪意に取られる危険性が極めて高い環境を、作ってしまっていたのです。

 

「上がった地位は、自己都合退職まで安泰」なんて誰か言った?

前回記事では、ポジションアップするための努力や腕前の話をしましたが、これら管理者メンバーたちは、いずれもそれを実践してきた面々です。

blog.dbmschool.net

 

しかし、せっかくポジションアップしても、それが維持できなければ意味がない。

その態度が著しかった数名は、早々に去っていくことになってしまいました。

 

仮に、危ない発言をしなかったとしても、妬まれることはあります。

攻撃しても無視しても、恨みをかってしまうことがある。

 

悪しざまに攻撃するのは論外ですが、「勢ぞろい」なんて、ヘタに“自分が仲間と認めている範囲”を示してしまうのは「無視」したのと同じことで、やっぱりマズイんです。