昨日で絶食期の3日間を終えたので、今朝から回復期に入りました。
朝起きて最初に、白湯を一杯飲みます。
優しい温度のお湯ですが、体内に着火したかのように「ボッ」と音が立ち、一瞬で体の奥底に熱が入ります。
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「内臓のリセット」で味覚もリセット!
薄味でもガツン!と来るファスティング後
第1食目は、極めて胃に負担のない食物が良いので、理想的に言えば重湯です。
私も重湯からスタートしています。
「他の物はどうなの?」
重湯以外はダメなのかというと、私は、そこは自分の身体に聞いてみればよいと思っています。
重湯より重めな(?)おかゆでも、負担を感じなければちょっとずつ食べてみればいいし、梅干しとか海苔の佃煮とかで味に変化をつけてみて、胃がびっくりしていないなら、ちょっぴり食べてみたらよいと思います。
ちなみに私の場合、「これは無理がある」というサインは、胃の違和感か、かすかな痛みです。
これが出たら即ストップします。
今日は具なしの味噌汁を飲みましたが、さすが絶食期を経て敏感になった味覚。
味噌の量が普段の90%でもガッツリと濃い味になっている。
濃すぎです。もう少し減らしたほうがよい。
逆に考えると、普段の生活で麻痺している味覚だと、塩分を1割増し以上は必要だと感じ、使ってしまっていることになります。
味噌汁の場合、だしをしっかりとると味噌の量は少なくて済みますよね。
つまり、麻痺した味覚でだしを取らない味噌頼りの味噌汁を作ったときって、どれだけ塩分が多いのだろうかと思います。
自然海塩を使っているとハッキリ銘打っている味噌は少ないので、市販の味噌の大半は精製塩使用なのではないかと思うと、健康に良いはずの味噌汁とはいえど、自身の体調(味覚の感度)や調理法に注意を払って、塩分の量をコントロールすべきなのかもしれません。
精製塩と自然海塩の違いについては、私自身が書くよりも、こちらの記事のほうが遥かに詳細に書かれているので、塩分の摂り過ぎが気になる方は、是非ご覧下さい。
やみくもに塩を避けようと頑張らなくても、「選択の仕方」によって塩味は充分に楽しめることがご理解いただけるかと思います。
watanabejanakutewatabedesu.hatenablog.com
お腹を満たすだけじゃなく「身体が満たされる感覚」を得られる食事
私が味噌汁の件で書きたいのは塩分の質よりもむしろ、「ファスティング回復期に飲んだときの身体の反応」です。
「一杯のお白湯」で汗がでるほど温まった話は、以前書きました。
味噌汁でもそれは同じなのですが、温まり方がまた格別です。
例えて言えば、お白湯は身体の奥底の中心部分に熱が入る感じなのですが、味噌汁を飲んだときはもう少し身体の表面に近い位置で、かなりの広範囲にわたってカーッと熱くなります。
しばらく塩分を摂っていないところだったので、身体のほうが「待ってました!」というようなものでしょうか。
中学生の時、SF作家・星新一さんの「きまぐれ体験紀行」というエッセイ集の中に【断食へのトリップ】という1章があり、私はここがとても気に入って何度も読み返していました。
星さんはかかりつけの医院に入院する形で、医師の観察の元、割と長めの断食を行ったのですが、回復期の重湯に塩を振ってみたそうです。
すると、やたらと美味しく感じるが「それもそのはず。なにせずっと塩分を摂っていなかったのだから」と書いています。
ファスティングのあと、決まって思い出す事柄です。
しかし、これは塩に限った話ではなく、甘いものを欲して、本当にその時のコンディションに合うものを食べたときって、フッと満足を感じて、あっさりとそこで手が止まるものではないでしょうか?
「脂っこいものが食べたい」が、身体がオメガ3を求める声なのにもかかわらず、カツを食べて「まだ物足りない」と、チキンやフライドポテトを食べにファストフード店へ行ってしまうようなケースは意外に多いと思います。
この場合、飢えがおさまる程度に必要なオメガ3摂取が完了する頃には、摂り過ぎのオメガ6や、摂ってはいけないトランス脂肪酸によってダメージを受けてしまいますが、それもこれも「求められているものの判別ができないせい」ですよね。
食べるのは「お腹を満たすため」なことはもちろんですが、「身体を満たすため」の食事を調えて食べることができる人は、より健康で長い間楽しむことができ、人生を楽しめる人ではないかと思います。
ことに、家族のためのそれを実践できる人は本当に素晴らしいと思うし、そういう人に育てられたお子さんは、かけがえのない宝を与えられていると思います。