【感情会計】善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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ファスティング直後はリバウンドのしようがない

「ファスティングなんかしたら、絶対リバウンドしちゃう」

私がファスティングの話をしたとき、かなりの確率でこのフレーズを口にする人がいます。

 

『ファスティングの絶食』というのは、経験しないとわからないことだと思いますが、リバウンドとは無縁だと私は思います。

 

「リバウンドしちゃう」のは「リバウンドできる余地」を残しているから

おそらく「絶対リバウンドしちゃう」という人は、『抑制の延長』みたいな状態をイメージするので「簡単にリバウンドできる」という発想になるのではないかと思います。

 

いわゆる「ダイエット」で、「○○を食べない」とか「置き換えで1食ガマンする」などですが、要は『何かを減らして我慢しつつ食べ続ける』ということで、「エイ! 今日は特別に解禁だ!」とか、「もういい。ちょっとだけ」と、いつでも反転する準備が整っているとも言えます。

 

大型トラックの走行と食生活が似ている理由

大型トラックは赤信号に引っかかったりして止まることを嫌います。

いったん止まってしまうと再発進するのに、手間も時間も燃料もかかるので、車の通りがほとんど無いような道路状況だと、赤信号のかなり手前から長々と徐行を続けて前進を止めないように微調整を行ったりします。

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くろてんさんによる写真ACからの写真

 

人間の食生活も、基本的に止めたくありません。

お腹がすくと身体が窮乏のメッセージを送ってきて、満たされないと感情までが左右されることが多いように、食べることが何より大事という状態になります。

 

トラックが走行を止めたくないのと同じように絶食はしたくないし、徐行に相当するような異常な減速(ダイエット)だってしたくありません。

 

トラックは止まると一旦クラッチを切ってギアとエンジンのつながりを断ち、再度つなぎ直す手続きを踏まなければならないけれど、徐行ならクラッチがつながったままなので、アクセルを踏みさえすれば元の走行に戻ることができます。

 

赤信号で止まらずに徐行でなんとかしのぎ切った時、前方がガラ空きで、ノロノロ運転を強いられたイライラが残っていたら、少し強めにアクセルを踏んで飛ばすことだって可能です。

ダイエットからのリバウンドになる心理状態と身体の状態は、これに似ていると思う。

 

でもいったん止まっていたなら、停止状態から再びクラッチをつないで徐々にスピードを乗せていくため、「いきなりアクセルをガーッ」とはできない・・。

 

リバウンドが容易にできる「ダイエット」と、元の状態に戻すためのプロセスを踏まねばならない「ファスティング」の違いもこれと似ていると思うのです

 

ファスティング直後の胃袋は赤ちゃんに食べさせる感じで

たとえば、絶食期明けの初日に「ここまでのガマンは辛かった。今日から食べられるから、ここ数日ずっと焦がれるように思い続けてきたラーメンとトンカツ食うぞ!!」とラーメン二郎に駆け込んだとします。

 

勇んで注文はできたとしても、とても食べられたものではないと思います。

まず胃袋が受け付けない。

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b************************mさんによる写真ACからの写真

 

私はかつて、1日ファスティングの翌日にサバみそ定食を食べたことがあります。

 

当時はまだ知識が曖昧な頃で、「ファスティング前後は和食が良い」ということなので、サバみそなら大丈夫だろうと安易に考えてしまったのですが、ご飯が胃袋にドーン!と落ちて痛み始め、せっかくの好物が全然楽しめなかった経験を持っています。

 

胃袋が相当に強靭な人なら、あるいは絶食明け早々に二郎のマシマシもいけるかもしれませんが、それは胃袋に信じられないくらいの無理をさせていることになり、多分、晩年に揺り返しがくるのではないかと思います。

 

食習慣が切替わったらリバウンドはできない

ファスティング後はただでさえ味覚が敏感になっているわけですから、濃い味はキツすぎて楽しくないし、逆にこれまで無視してきた素朴な味に目覚めることができるようになります。

 

素朴な味を楽しめるようになったうえで、また元の味に親しむ生活に戻っても良いと思います。

 

とにかくそうやって時々内臓を休めて、長い間健康的に食を楽しめる身体作りと味覚磨きのテクニックを身に付けたほうが、何かと便利ではないかと思うのです。

 

ちなみに、かつてのファスティングで復食2日目に「せんべいは食べられるか?」と考えて試したことがあります。

 

このときも安易に「普通の醤油せんべいより、サラダせんべいのほうが軽いから胃が受け付けるのではないか?」と考えて食べてみたのですが、『軽いかどうかより、油の問題』ではないかということを考えさせられます。

 

油で揚げたせんべいも「揚げ物」です。ファスティング直後には揚げ物は適切な食べ物とは言えません。「軽い」から微かな胃痛で済んだのかもしれません。

 

いっそ「軽いせんべい」ならば、赤ちゃん用のもののほうが良いのです。

これは、今回の復食期のお供にと買っておいたものです。

 普段の味的な生活なら、わざわざこれを買って食べることは考えません。

身体への負担は無いのですが、味のほうもありません。

 

しかし、ファスティング直後の味覚なら、これもかなり堪能できる味わいです。

胃にもやさしい。

 

そもそも、おかゆでさえちょっと多めに食べたら胃に「痛み寸前の不快感」が起きるので、しばらくはそのデリケートな状態で楽しめる食材がもっとも心地よい。

 

ある程度のレパートリーができあがってくると、それでやっていけるようになり、それが新たな食習慣になりやすくなります。

 

こうなるとリバウンドが無く、リバウンドしてしまうような食べ物や食べ方を「嗜好」と切り分け、新たな食習慣(日常⇒ケ)の中に追加する特別な楽しみ(非日常⇒ハレ)としてより豊かに、食に感謝しつつ生きられるようになると思うのです。