今さらながらですが職場PCのOSがWindows10に変わり、Officeソフトは軒並み2016のバージョンになりました。
大半のファイルは従前のOSで作成したものの使いまわしなので、今のところ影響はないのですが、日々送っているメールに関しては、Outlook2016ならではの特徴に悩まされることになりました。
だいたい『游』ってなんだ?
Office2016の各種ソフトではどうやら初期設定で「游ゴシック」という書体が使われるようなのですが、数ある書体の中からわざわざこれを選択した理由がわからない。
「メイリオ」もそうですが、見づらいのです。
個人差があるでしょうから、私のように游ゴシック嫌いじゃない人にはピンと来ない話だと思いますが、中にはこのように徹底した対応を取っている方もいます(偶然なことにはてなブロガーでいらっしゃるようです)。
上述のように、私は今のところExcelでは不自由を感じていないのですが、メールの文面が游ゴシック体になっていると困るのです。
小さく、薄く、揺らぐ
近視、乱視、老視をバランスよく使い分けている私の目だと、霞んだような游ゴシック体文字が非常に読み取りづらく、しかもなぜか同じ文字サイズでもMSゴシックより小さくなってしまいます。
さらに、初期値が黒ではなく霞んだ青(紫?)っぽい色をしていて全体的に薄く、毎回目を凝らさないと見落としていそうな線がありそうで不安になります。
私は色覚に若干の障害があり、中間色に近い色の区別がつかないこともあって、たとえば桜の色は「ちょっとくすんだ白」にしか見えないのですが、游ゴシックのギザギザが背景の白に溶けて、一文字一文字の線の認識が怪しくなる。
参考までに2パターン並べてみますので見比べてみてください(文字サイズは同じです)。
(MSゴシック体)
(游ゴシック体)
なんか怖いわ!
これをご覧の方がどう感じるかはわかりませんが、普段から一般的なMSゴシックやMS明朝を見慣れている私にとっては、どうもおどろおどろしい印象です。
Outlookの設定を変更する
とりあえず、自分が書くメールについては設定を変更してゴシック体に変えました。
「ファイル」タブを選択します。
「アカウント情報」画面が表示されるので、左端のメニューから「オプション」を選択します
Outlookのオプション画面から「メール」-「ひな形およびフォント(F)」を選択します。
新しいメッセージを作ったとき用と、返信や転送用の書式設定をします。
自分が使いたいフォントスタイルを指定してOKをクリックすると完了です。
貼りつけた文字は強制的に游ゴシックにされる?
上記の設定により、作成文書の文字は無事にMSゴシックになりました。
しかし、安心したのも束の間、問題は解決していないことを知りました。
お客様への案内をWordからコピーしてメール本文に貼り付ける際に、毎回必ず游ゴシックになってしまう。
すると・・
宛名とあいさつ文がMSゴシック
貼りつけた中間部分が游ゴシック
最後の署名がまたMSゴシック
という状態になります。
ビジネス上に限った話ですが、私は、自分がそういった文面を送られると、送り手の事務品質に一抹の不安を感じるところがあります。
この場合も雑に処理してよいなら、Wordから貼り付けたまま「MS-游-MS」と、統一感のないままお客様に送信してしまうのですが、日時指定などのやり取りの中で、事務が雑な相手と思われるのは要らぬ不安を与えかねません。
事務品質向上のためにも、消えてもらおう「游ゴシック」
ということで、Wordから貼り付けた箇所を毎回MSゴシックに直していたのですが、なにせ数が多いのでいちいちやってられん。
何度確認しても、貼り付け先の文字設定は「MSゴシック」で間違いないのに、なぜ貼りつけた文字は勝手に「游ゴシック」に変わってしまうのか?
段々ムカついて、すっかり「アンチ游ゴシック」になったことは言うまでもありません。
そこでOutlookの設定を、空想力を働かせながら見ていくと、「これかな?」という箇所があり、そこの設定を変えたらWordの文書が勝手に変えられることが無くなったので、参考までに紹介しておきます。
先ほどと同じくOutlookのオプション画面から「メール」で、今度は「編集オプション(E)」を選択します。
「編集オプション」画面で「詳細設定」を選択します。
「詳細設定」が表示されたら下へスクロールします。
「切り取り、コピー、貼り付け」の指定が「元の書式を保持」となっているのが原因らしい。
恐らく「元の書式」が「游ゴシック」ということなのではないでしょうか?
ここをすべて「書式を結合」にします。
最初に一度「テキストのみを保持」にしてみたのですが、そうすると貼り付け元のWordの画像が消えてしまったので、残ったひとつである「書式を結合」にしてみたら上手くいきました。
まとめ
以上の順序で、私が使うOutlookからは游ゴシックを排除できました。
気にしない人にとっては全く不要な作業ですが、游ゴシックはディスプレイの解像度によって随分と見映えが変わってしまうものらしく、送る側のPCでは問題なく見ることができても、受け取った側でどうなのかという点からも、少なくとも私から送信する場合には使わないようにしたいと思います。
ついでに
Outlookの迷惑メールを有効活用する動画を上げました。
データベースソフト「Access」を独学で学ぶのが難しい理由は、元になる「テーブル」を作るのが難しいから。
そんな中、放っといても自動的に入手できる『法則性のあるデータ』として、迷惑メールは格好の材料です。
ということで、こんな動画を上げています。
よろしければご視聴くださいませ。