前回、萎えたところで終わってしまいましたがその続きです。
ワードプレスで使われる無料テーマの中でも、たくさんの方が”最高峰”と称賛するCocoon(わいひらさんによる提供)
IT活用分野で”最底辺”あたりに生息する私が、このCocoon利用マニュアルで一番最初の項目『サイト作成準備』の目次を眺めたときの第一印象(モヤモヤ)を言葉にして(グチって)いるうちに力尽きたところまでが、以下の記事です。
- 情報は地べたに書くな。せめて立て看板に書け。立て看板ですら「それなりのデザイン」と「書かれた文字分のデータベース」を持っている
- 「サイト作成準備」の目次構成に戻って
- FTPソフトで安全基地を
- 「サイト作成準備」の項目は、どうやらクリアしているようだ
情報は地べたに書くな。せめて立て看板に書け。
立て看板ですら「それなりのデザイン」と「書かれた文字分のデータベース」を持っている
繰り返しになりますが、あなたが着眼し、築き上げた優れたコンテンツを世に発表するためには、路傍の地べたにゴザを敷いて並べただけではいけません。
それでは誰も見てくれない。
人目に触れやすい台座に乗せなければなりません。
できれば、最低限の体裁が整った台座が良い。
さらにできれば、人の目を惹きつける魅力的な台座であれば、なお良い。
ブログで発表する情報コンテンツの台座(テーマ)や、台座を構成する一切合切を収めておく入れ物がサーバです。
もちろん、コンテンツ(記事)そのものも、サーバに置かれますが、ワードプレス初心者のほとんどは、微々たる量になってしまうはずです。
単なるHTMLとワードプレスの違いを、まざまざと見せつけられることでしょう。
…というか、私は見せつけられたのです。
「サイト作成準備」の目次構成に戻って
さて、サーバの造りに面食らった話から本題に戻ります。
前回、私が契約しているエックスサーバ―のファイルマネージャから取ったキャプチャをいくつか紹介しましたが、結構なボリュームだった割りに、あの中には『記事』そのものは存在しません。
管理性、可逆性、統率性の確保
「何かを始めるときには、全体像をイメージする」
「何かを始めるときには、常に”終わらせる時のこと”を考える」
「自分が管理可能な領域での活動を、自分のコアとせよ」
この3つは、ワードプレスを始めるときに限ったことではありませんが、慎重かつ確実に物事に取り組む人の多くは、こんなニュアンスのことを自身の行動規範にしているのではないでしょうか。
ワードプレスを扱っていくうえで、上の3つを総合したときに導かれる象徴的な事象として『バックアップ』があります。
バックアップ概念(1)管理性:「何かを始めるときには、全体像をイメージする」
ワードプレスに関する、どの解説サイトを見ても、バックアップを軽視した記述は見られません。
このため、構造などはチンプンカンプンの状態でも、とにかくバックアップの取り方を見よう見まねで実行しているはず。
私もそのひとりでしたが「何を、どこに、どんなふうに」バックアップしているのかは
、やっぱりチンプンカンプンで、常に心のどこかに不安を感じていました。
記事が増えるとともに、最適な見せ方のギミックが増え、サイトの構成は指数関数的に増大かつ複雑になります。
指数関数とは「y=2^x」のようなもの(と記述を残しておかないと自分でわからなくなるので備忘録的に)
yの値は、被乗数2に対して2乗なら「4」、3乗なら「8」、4乗なら「16」と増えるが、ワードプレスの指数はもっと大きいでしょう。
自分が展開しているサイトの全体像が不明なまま、新たな要素がものすごい勢いで追加されていく。
プラグインを追加したとき、使おうとする最低限の機能すら把握できないのに、得体の知れぬ要素がドッと流れ込んできてしまう。
やはり、全体像をつかんだうえで運営していきたい。
バックアップは、そのことに向き合わせてくれます。
バックアップ概念(2)可逆性:「何かを始めるときには、常に”終わらせる時のこと”を考える」
一度はやってみた改修だが、使っていくうえで不便だからやめにしたい。
元通りの位置にしたら、表示がずれてしまって戻らない。
追加した機能を無かったことにしたい。
いちおう、削除操作はしたけれど、残骸みたいなものが残っていて今後の影響が気になる。
「気にしなきゃいいじゃん」
この便利な言葉も、軽微なうちはジャンジャン使って、不安や違和感をスキップしていける。
しかし、あっという間に(場合によっては数十分のうちに)二ケタくらいスキップしていることもある。
そんな中で、想定と違う動作があったら、どの時点までさかのぼればよいか探るのはかなりキツイ。
社会人として働きながら、やっとのことでねん出したわずかな時間と、すでに限界をオーバーしてしまっている気力と体力という寡少なリソースで、ドップリと沼にハマるわけにはいきません。
いや、ハマったらハマったで頑張ればいいのだけれど、そもそもムダな時間や労力を節約して学習するのが本来の手段なわけなので、あっけらかんと沼にハマるような自己管理能力そのものが、学習の失敗を示している。
ハマりまくった挙句、ワードプレスサイトを手放し、元の無料ブログサービスに戻るとします。
それにあたってリダイレクトが要るとか、プラグインで実現できていたコンテンツの組み直しとかで暗礁に乗り上げ、元にさえ戻れないという結末を迎えるくらいなら、可逆性に配慮した学習進捗は必須のものとなります。
バックアップ概念(3)統率性:「自分が管理可能な領域での活動を、自分のコアとせよ」
『自動バックアップ機能をつけますか?』と選択を迫られると反射的に「つける」にチェックを付け安心する。
しかし、バックアップデータがどこに存在し、どうやってアプローチしてストックデータを扱えるのかを理解していないと、データの復元だって、本当に自分が意図したとおりにできているのかが心もとない。
また、毎回全部を上書きする必要がないのに、ムダな負荷をかけて全データ対象でバックアップするのが習慣になってしまうと、PC負荷の増加や処理時間が増大したりします。
あるいは、それを外部サービスに任せていて、やがてそのサービスが有料化された際、安全保障のためにムダ金を費やす羽目になりかねません。
発達心理学などで出てくる『安全基地』の概念と同じで、「いざとなってもここさえ守れれば大丈夫」という場所を確保し、学習の向上と共にその範囲を広げられれば、本当の地力が身に付いてくるでしょう。
だから、サーバとのコミュニケーションをサーバ会社に頼り切っているのも、いざという時に不便…あるいは不安ですから、自分でもサーバに手を突っ込んで扱えるようにしておきたい。
FTPソフトで安全基地を
わいひらさんのCocoon利用マニュアルで「サイト作成準備」の最後の項目に
FTPでテーマのアップロード
というページがあります。
最初の「ドメイン取得」以降にはサーバ関係のコンテンツがズラリと並んだあと、最後にポツンと存在するこの違和感。
実は、私にとってこのFTPこそがバックアップ概念のすべてを集約する象徴として存在しています。
手の動きと連動させると安心するレトロ型人間にはうってつけ
いくらサーバ会社がデータを確保してくれているからといって、手放しで管理をお任せにしていては不安になることがある。
まずだいたい、ワードプレスの構造(ガワ)部分はエックスサーバ―のファイルマネージャというメニューからデータに辿りつけることは理解したが、記事本文のほうはどこにある?という初歩的な問題がある。
取り込んだ画像はファイルマネージャにあり、いわば自分のコンテンツの一部はファイルマネージャ側に人質に取られ、記事本文はどこに拉致監禁されているかわからない。
さらに、ブログはその両者が統合され、ガワの情報に取り込まれないと具現化されないなんて、『安全基地』もへったくれもなく、ワードプレス学習上の発達心理学では、私は発達できない。
サーバ会社が自動バックアップしてくれるのは良いが、自分の手でもバックアップするルートを確保したい。
ではどうするか?
FTPは「自分のPCとサーバ会社の管理情報を直結させられる」
①自前のパソコン
②サーバ会社に確保した自分の領域
このふたつを手元でつなげて、どっちにも行けるようにするのがFTPソフトです。
まず最初の環境づくりとしてこれだけは確認しておきましょうということも、わいひらさんは私たちに教えてくれています。
ただし、私はすでにワードプレスユーザーなので、ドメインもサーバも条件クリアしているし、FTPソフトも既に使用しています。
ちなみに私はこちらの「かうたっく」さんの記事でFTPを使えるようになりました。
上に書いた、拉致監禁されたと思っていた記事本文のバックアップ方法についても、こちらに紹介されています。
「そもそもFTPってなんぞや?」というレベルの私にとって、かうたっくさんの記事はとてもわかり易かった。
「サイト作成準備」の項目は、どうやらクリアしているようだ
というわけで、わいひらさんのCocoon利用マニュアルのうち、一番最初の『サイト作成準備』を見て、ITオンチの私が次々と心に浮かぶ雑感(雑念、又は妄念)を言葉にしてきました。
もう一度、『サイト作成準備』内のコンテンツを眺めてみましょう。
ドメイン取得
ブログ向けサーバー設定(MixHost)
アフィリエイト向けサーバー設定(エックスサーバー)
低価格なブログ向けサーバー設定(カラフルボックス)
超低価格サーバー設定(JETBOY)
KUSANAGI環境用の設定
FTPでテーマのアップロード
どうやらここに並ぶ項目に関しては、いずれも今の私には必要ないと判断。
Cocoonを学習するにあたっては、ここにはリソースを割かないことにします。