何らかの学習をする際の注意点について、前回記事で説明しました。
おおむね学習は「時間」「費用」「体力」「能力」など、自分が具えるいくつかのリソースを解放しながら行いますが、中でも「心理的リソース」へのダメージには特に注意が必要です。
心理的なダメージは著しくモチベーションを下げてしまうのですが、このとき、他のリソースの枯渇や力不足などに比べると”言い訳”が利きづらい。
時間やお金、体力的な問題などのやむを得ない事情がないにもかかわらず、投げ出してしまったように思いがちです。
自分に対しても、他人に対しても、何となく顔向けがしづらくなるので、ますます『学ぶ』ということへのハードルを上げてしまう・・。
勉強がツラく、つまらない理由
趣味で独学していると、興味があるゆえに、つい気持ちが先走り、時間を忘れて没頭しがちです。
つまり、この時点ではツラくもなく、つまらなくもない。
しかしこの後、難易度が問題になるときがやってくる。
「難易度」とは学習対象だけに存在するわけではない
時間を忘れるほど没頭できるだけの余裕があれば問題はないけれど「社会人として働きながら」という条件が加わると、一気に難易度が上がる。
さらに独り住まいで家事もこなさなければとか、勉強できない理由としてあまり他人への言い訳にならない条件が発生したりすると、さらに難易度が上がる。
すると、現実と向き合うエネルギーがより一層要求される。
こういった状況で学習と現実との両立を目指すと、限りあるリソースの範囲内で、トレードオフを余儀なくされるでしょう。
現実に負けて相対的に”学習の目的”のほうが弱くなった場合、モチベーション維持に差し障ります。
だからといって現実のほうをないがしろにすると、生活態度や人付き合いなど社会性に問題が生じ、人生全体での「リソースの浪費」が起きたりする。
目的(楽しさを含めて)に振り回されて我を忘れることを、どこかで機構的に補完しないとむずかしいようです。
この難易度が、一番高いのではないでしょうか?
”仕方なく勉強”は、教材の難易度など問題ではないくらい「心理的リソース」が激しく消耗する
「やらされている勉強」が面白くないのは、最初から心理的リソースが無いか、乏しいからです。
私は学生時代はその「やらされている勉強」で酷い成績でした。
現在ワードプレスを学んでいますが、どうしてもその頃の記憶がよみがえり、ITと勉強への苦手意識も相まって、多機能ぶりに翻弄されている状態です。
しかし、これも上に述べたように、学習対象の難易度だけじゃなく「勉強しづらい環境の克服」という更に困難な問題をクリアすることに心理的リソースを使い果たし、教材に向かう時にはすでに疲労困憊なせいかもしれない。
そして、そのことに気づいていないからこそ自分を責め、より一層学習のハードルを上げているだけかもしれない。
社会人は、淡々と学べれば御の字。楽しければなお良し
私のような落ちこぼれが丹念に、そしてペースを保って学習する備忘録として、前回記事でワードプレスのテーマ「Cocoon」のことを書くつもりと宣言しました。
そして、「Cocoonの学習」というキーワードで最初に行き着くのは、やはり開発者わいひらさんが準備して下さっているページです。
一見すると、目次はこのように並んでいる。
WordPress・テーマ設定
サイト作成準備
初期設定
管理画面設定
基本設定
広告設定
アクセス解析設定
モバイル設定
AMP設定
PWA設定
テーマ目玉機能
エディター
投稿・固定ページ機能
テーマ環境機能
ウィジェット
記事作成機能
拡張スタイル
拡張機能
ショートコード
レイアウト
ブログカード
埋め込み
カスタマイズ向け情報
スキン開発者向け
マルチ言語対応
AMP
この字面の並びを見た機械オンチかつITオンチの私の心境たるや・・orz
しかし、情報量の多さに圧倒されて心理的リソースに打撃を受ける、というのはモチベーションを低下させるお約束みたいなもので、いまさらそんなことで引き下がるわけにはいきません。
では、これを攻略していきましょう。