【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

ニッチな読書あそび

『新撰組遺聞』と『龍が如く』にある ”秘かな共通点”

『新撰組遺聞』 主に司馬遼太郎作品で培われた自らの新撰組知識が、小さく見えてしまう一冊です。 昭和3年のインタビューは、ダテじゃない。 リンク 新撰組隊士たちとじかに接した人の話は、さすがの司馬さんの取材力でも年代的に不可能です。 この作品に関…

まぬくめ

「間温め(まぬくめ)」 この不思議な言葉の響き。 捉えられるようで捉えきれない、イメージ化が及ばない深みを感じます。 『竜馬がゆく』ではじめて見た言葉なのですが、単なる「暖房」とは一味違う気がするのです。 竜馬がゆく(六) (文春文庫) 単純に「…

謝罪文章を司馬遼太郎レベルで書きたい(後編)

自分の注意が上下や左右に散らされたところに、真ん中へズドンと撃ち込まれる一発。 この一撃の破壊力は凄い。 ということが言いたくて書いた、長い長い前置きが前回記事です。 blog.dbmschool.net ではいよいよ、私が「司馬さんの技術」と勝手に思っている…

謝罪文章を司馬遼太郎レベルで書きたい(前編)

司馬さんの小説で、登場人物の「キャラを立てる」ときに使われる数々の文章テクニック。 職場でのビジネスコミュニケーション文章に置き換えてあやかりたい。 前回までの記事で、そんなことを書いてきました。 blog.dbmschool.net 黒田官兵衛の生涯を描いた…

”史観” はともかく ”顧客対応” に役立つ司馬文学

最近、司馬さん関係の記事をずいぶん書いているのですが、きっかけはこちらです。 blog.dbmschool.net 白蔵盈太さんが指摘した「歴史資料が少ない時代のほうが、司馬さんの『キャラ立て』の力が発揮され、その中でも『項羽と劉邦』は特に面白い」という絶賛…

【播磨灘物語】VS【新史 太閤記】その場に居ない秀吉(その2)

黒田官兵衛と織田信長が初めて顔合わせした時のキーパーソンだった羽柴秀吉。 二つの小説でこのシーンを描いた司馬さんは、それぞれの作品で秀吉をどう書き分けたか? 前回、そんなテーマで記事を書きました。 blog.dbmschool.net ですが、『新史 太閤記』の…

【播磨灘物語】VS【新史 太閤記】その場に居ない秀吉を、どう扱うと面白くなるか?

「複数の小説で、同じできごとが描かれる」という読書体験は、完全なフィクション作品では稀だと思いますが、歴史物では多々あります。 この場合、新たな史実上の異説でも出てこないかぎり、どの小説でも大筋は同じになることが予想されます。 もちろん作家…

「貴方(あん)はん、毛利に負けといたほうがお得でっせ」と主君を口説く黒田官兵衛

ひさかたぶりに『播磨灘物語』を読み返しています。 黒田官兵衛が主人公の、全4巻の文庫本です。 新装版 播磨灘物語(2) (講談社文庫 し 1-27) 官兵衛がはじめて織田信長に謁見するシーンが読みたかったので、とりあえず第1巻は飛ばして2巻目を手掛けました。…

【項羽と劉邦】陳平さんにデレる遼太郎(完)

司馬遼太郎さんが『項羽と劉邦』で、主要な登場人物のキャラクターをどうやって「立てている」のか? 『項羽と劉邦』を絶賛する白蔵盈太さんが主張する、資料が少ない古代を舞台にした時にひときわ輝く司馬さんの「キャラを立てる」腕前。 blog.dbmschool.ne…

【項羽と劉邦】陳平にツンデレする司馬さん③

本題に入る前に、いちおう、『項羽と劉邦』の深堀り記事を連作している事情について書き留めておきます。 (余談)なんでこんな記事を書いているのか? 項羽の絶対的参謀【范増(はんぞう)】 乱暴者さえも一目置く智謀キャラ 名コンビ「項羽と范増」 陳平を…

【項羽と劉邦】陳平にツンデレする司馬さん②

前回記事の続きです。 司馬さんが陳平にツンデレしているという話ですが、ツンデレのお約束どおり、まずは「ツン」に徹している・・ blog.dbmschool.net では、陳平が初登場したくだりを、司馬さんがどう仕上げているかを見てみます。 『陳平の毒』の章は、…

【項羽と劉邦】陳平にツンデレする司馬さん①

司馬遼太郎さんは『項羽と劉邦』で、張良と同質の特長を持つ陳平を、どうやって差別化して表現したのか? 前回の陳平に関する記事で、この点を重視しました。 blog.dbmschool.net 秀吉を支えた高名な軍師、竹中半兵衛と黒田官兵衛の活躍を、古代中国の張良・…

「歴史の人物を将棋の駒に例える」という遊び

何回か前の記事で、劉邦に仕えた主な臣下を将棋の駒に例えてみました。 張良と蕭何は「金」 韓信は「飛車」または「角」 陳平は「銀」または「桂馬」 blog.dbmschool.net こういう「当てはめもの」は、歴史好きには楽しいものですね。 一方、やはり何回か前…

【項羽と劉邦】出番少なめ、意外に塩対応? 智謀の人・陳平

司馬遼太郎さんの『項羽と劉邦』に登場する主要キャラクターの一人である陳平は、張良と並ぶ知将です。 功労者3傑に名の挙がらぬ豪華なベンチ要員 秀吉を補佐した「両兵衛」の一翼・黒田官兵衛は ”陳平キャラ” 張良と同じ試験科目でトップは取りづらい ほぼ…

【項羽と劉邦】かまってあげないとメンブレする面倒な張良?

前回、劉邦と張良の関係にラブコメ感を見出す記述をしましたが、実際に司馬遼太郎さんの『項羽と劉邦』での張良は、風貌や所作のたぐいが女性的に描かれることが多く、司馬さんはよほどそれを強調したかったのだなと思わされます。 blog.dbmschool.net そし…

【項羽と劉邦】劉邦と張良にうっすら感じるラブコメ感

張良は「経営企画」 蕭何は「総務」 韓信は「営業」 会社の役職に例えるとそんな評論の対象になりがちなのが『項羽と劉邦』に登場する劉邦陣営の有名な部下たちです。 では将棋の駒ならどうなる? 張良はもちろん「金」 陳平は・・「銀」かな? 韓信は言うま…

司馬さんに情報を与えないと際立つ「キャラ活かし」

Yahooニュースの中に時々表示される「歴史物記事」 ガッカリする内容も多いのですが、ときどき興味深いものがあります。 rekishikaido.php.co.jp 今回のこれは、純然たる「歴史モノ」ではありません。 しかし、端的にまとまっていて切れ味が良く、何かと批判…

【ニッチに語る】好きな小説がアニメになると ”シビアな比較” になって楽しめない

お気に入りの小説が映画化・ドラマ化された経験は何度もあります。 しかし、アニメ化された経験は1度しかありません。 これは少ないほうなのでしょうか? それとも、読んだ小説がアニメ化された経験があることのほうが珍しい? どちらにせよ私は1回だけ。 …

【ニッチに語る】リッチな ”敵” の使いかた

短編作品の悪役は、強くて外道なほど勝ったときのカタルシスが強い でも、敵がそんなに強いなら、物語を長く楽しみたいから長編を希望する 読者がその作品を愛すれば愛するほど生じてしまうアンビバレンス。 一方、作者にだってその手ごたえはあるでしょう。…

買いましたよ! 『ザイム真理教』

金曜日に三橋TVで動画見て、面白そうなので買いました。 これ⇩⇩です。『ザイム真理教』 近所の書店で売ってたので、繁華街のデッカイ書店に行かなくて済みました。 森永さんのことは以前ブログに書きましたが、この方、最初は専売公社にいたのですね。 オ…

セックスと増税・・星新一『新しい政策』を読みつつ考える

ベッドシーンと暴力シーンは書かないのが星新一さんのポリシーだったようです。 私もそっち系が苦手なので、中学時代には星さんの作品に耽溺していました。 しかしそんな中、怖かったのが『なりそこない王子』 「星さんの裏切り?」とすら思えた話がいくつか…

高校生が主役のマンガを読んだ時の雑感(なんか2年生がWEAKな印象)

私は昔、ジャンプコミックスの『ろくでなしBLUES』が好きでした。 連載前の読み切り作品でグイッと引き込まれ、連載開始時には「おおおっ!」と感激したほどです。 次作『ROOKIES』より知名度は低いものの、そのドラマ性やキャラの魅力なども抜群でした。 帝…

『見切れてる』って言葉、北斗の拳ではこう使われてる

ケンシロウは、敵が見破られまいとしている拳の動きが見えたときに「見切った」と言うが、敵の拳がデカすぎて視界からはみ出たことに対し「端っこ見切れてるぞ」とは言わない。 第22話 第一部完結 ユリア永遠に……そしてシンよ! ずっと気になっている言葉 隠…

「優秀な人材」がついていけない『平時』⇒『戦時』のシフトチェンジ

「だから平時の政治家はこういう時に役に立たないんだ」と、現総理がよく揶揄されています。 たしかに、多くの方が言われるように『平時』と『有事(戦時)』の際には、求められる能力がまったく違うのではないかと思われます。 褒めたりクサしたりできるほ…

誰も指摘してないけど言われてみればそうですね、柘植さん

柘植久慶さんをご存じの方に出会ったことが無いのですが、もし居たら結構変わりものかもしれません。 私は、三国志関連の書籍で知りました(たぶん)。 図書館で検索して、めぼしい本をまとめて借りた中の一冊に、柘植さんの著作がありました。 戦略戦術の「…

『ながらスマホ』と「歩きスマホ」は違う

過去2回にわたって、「ながらスマホ」に関する記事を書いてきました。 これはアンデシュ・ハンセンの『スマホ脳』という書籍を、岡田斗司夫さんが解説した動画を元にしたものです。 スマホ脳(新潮新書) そしてこれは前の記事でも書きましたが、動画のサム…

『ながらスマホ』は ”行動から報酬” までが速い

ながらスマホは、古代から生き残ってきた人類(いわば人類の中の『勝ち組』)に必須だった「情報の確認行為」と同類の行動だった・・ そんな内容のことが書かれた本『スマホ脳』を解説している岡田斗司夫さんの動画をベースに、前回はちょっとした私見を書き…

『ながらスマホ』と「劣等感の解消」

シングルタスクは、つまらない。 ひとつのことをチマチマと・・はかどらないったらありゃしない・・。 速度を上げると言ったって、しょせん一つのことなんだし、急いだって限界がある。 マルチタスクは、おもしろい。 全く違うふたつのことを同時並行! たと…

今さらながら68さんの「今頃ソーサリー」

今からおよそ10年前 ふと思い出して、昔ハマったゲームブック(小説で遊べるロールプレイングゲーム)の「ソーサリー」という作品をネットで検索してみました(全4巻にわたる壮大な物語)。 リンク 私がこれをプレイしていたのは1980年代半ば。 まだイ…

マインドマップ習得の決め手は「小学生」②

前回記事では「マインドマップ(R)for kids勉強が楽しくなるノート術」を紹介し、その活用事例を紹介するため、幕末の偉人・大村益次郎(村田蔵六)の略歴を文章だけで著してみました。 blog.dbmschool.net 今回は実際にマインドマップを使って「村…