引き続き物語の13日目 11月21日(月)pm7:00(推測)
前回記事では「対・朝倉用最終兵器罐詰(1缶1.8キログラム)」を撃つのに力を使い切ってしまい、朝食のことしか頭になかったのですが、原作では、この日の夜の食事のことも書かれていたことに気づきました。
夕食が大した内容でなければ飛ばしてしまおうと思ったのですが、突っ込みどころ満載の朝倉の食事だけあって、なかなかそうはいかないようです。
青山でパーティー気分
この日の朝倉は、仕事帰りに渋谷で野暮用を済ませた後、一旦上目黒のアパートに戻りますが、すぐに外出します。
向かったのは青山。
何の用事だったのかは記憶にありませんので、私はここを「朝倉が飯食いに青山へ行ったシーン」と認識しています。
グリルに入り、ビフテキを三皿と大鉢の生野菜を平らげて晩飯とした
最小ロット数厳守のこと
朝倉哲也には、最小ロット数の決まりでもあるのか、どういうわけか3つ単位で食べるシーンが多い。
私が学生時代にアルバイトで経験したセブンイレブンの発注では、担当していた商品グループの多くが「最小ロット数『3』」でした。
発注するなら最低個数が3個で、それ以降は4個でも5個でも自由に選べたのですが、確実に ”3縛り” が存在した。
大藪春彦的世界観にも、こんなセブンイレブンスタイルが適用されているようです。
「連れが後から来るんで」とごまかしとく?
しかし「ビフテキを三皿」って・・
注文するときの気恥ずかしさは「一人焼肉」の比ではないと思うのですが、そんな悪目立ちしてよいのでしょうか?
あとでアリバイとか調べられたとき、顔写真を見せられた店員は絶対に力強く証言するでしょう。
「知ってますこの人! ビフテキ三皿注文した大食いの人です。確かにウチの店に来ました!」
ホール担当だけじゃなく、厨房スタッフの記憶にも強く残ることでしょう。
食堂で大量注文するなら、事前にテーブルの環境アセスメントを!
それから、ジュウジュウ音を立てた3つの皿が運ばれてきたときのことを想像すると、やはりかなりのインパクトがあります。
いや、肉の前に野菜が運ばれてくるでしょう。
ここにも問題があります。
朝倉は『大鉢の生野菜』を食べています。
”サラダ” と表現していないあたり、大藪的世界観が表れている気がします。
そんな軟弱なものは、ハードボイルドに似つかわしくない。
気取ったサラダなど、朝倉哲也の食生活に入る余地はない。
おそらく、そのほとんどが原形を保ったまま供されたはずです。
場所は青山とはいえ、昭和41年のグリルは、現在の画一化されたファミレスなんかとは違い、オーダーにもかなりの自由度があったと目されます。
ならば『大鉢で注文』という点でも、朝倉は己が望むスタイルでの提供を貫いたとみてよい。
上記の生野菜を盛ったのは、四日前に会社近くの中華屋で野菜スープを喫した時と同じ容器だということにしたい。
<⇩⇩この記事です>
是非ともこれで行っちゃってほしい・・
なんなら朝倉君、これを持ち歩かないかね?
キミにはとってもお似合いだよ。
(この画像はめでたいな.comの上記リンク内の写真です)
ビフテキ三皿の横に、大鉢(大杯)にいっぱいの生野菜。
朝倉の座ったテーブルでは、ちょっとしたパーティーが行われているかのようだ。
(里芋の生食だけは気を付けてね)
私はスラムダンクで、特訓で腹ペコの桜木花道が盛大に学食を注文するシーンが好きで、かつて記事にしたことがありますが、まさにこのような状況でしょう。
ところで朝倉君、ここでもやっぱりご飯は食べなかったようだね。
その偏った食べ方。グリルの従業員は皆おぼえていると思う・・