昨日の記事の中に書いた、星新一さんのショートショート。
かなり昔に読んだ話なので、タイトルを忘れていましたが、歩きながらストーリーを頭の中でトレースし直している最中に気づきました。
しかし「危険な美味」か「安全な味」の選択肢しかないのかなぁ?我々には・・
宇宙船の隊員たちが、なぜそれほど『危険な美味』の虜になってしまったのか?
それは、隊員たちの食生活が、あまりにも味気ないものだったから・・
そのことを思い出した時に、忘れ去っていた作品タイトルが蘇りました。
【安全な味】
でした・・あースッキリした。
【マイ国家】という本の中に収録されています。懐かしいです。
この本を初めて読んだのは中学生の時。
今、目次だけをずらりと眺めると、かなり忘れていることに気づきます。
しかし、31篇もの作品がおさめられた1冊の本なんて、とても豪華に感じられます。
書いた星さんにしてみれば、話をひとつ生み出す苦労を31回も繰り返しながら、原稿料は書いた枚数分しかもらえなかったようで、ショートショート作家の苦悩を語ったエッセイも読んだことがあります。
「ショートショートの原稿料は割に合わない」と言っていた星さんを思い出すなぁ
ちなみに、かつて「ショートショートランド」という雑誌が発刊されていましたが、この雑誌は珍しく「原稿料は1篇につき発生」と決められていたそうです。
かなり画期的な試みだったのではないでしょうか?
同誌の中で、赤川次郎さんと誰かの対談が掲載され、その時に赤川さんがこの雑誌の良さとして、原稿料が1篇ごとに発生する仕組みのことを語っていた記憶があります。
たしか赤川さんは「長編1篇もショートショート1篇も、労力は同じなんだ」とおっしゃっていました。
さすがはショートショートに特化した雑誌「ショートショートランド」です。
ざっとした情報を確認したい方は、こちらをご覧ください。
http://www.02.246.ne.jp/~pooh/siryou/short_index.htm
私も見ましたが、覚えているタイトルがかなりあることに驚かされます。
我が家の『安全な味』
さいごに、ただ安全なだけじゃなく、深い美味まで提供してくれる良き醤油をご紹介しときましょう。我が家では10年以上使い続けています。
井上の古式じょうゆです。
これを使うと、しょうゆそのものの消費量が減ります。
煮物を作る時に顕著ですが、ドバドバ入れることは無くなります。
当然、摂取する塩分が減ることになりますが、その『減った塩』までもが安全らしい。
せっかく自然海塩使うのに、どうして「輸入天日」なの?
どうやら、輸入天日塩をいったん海水で溶かし、平釡でじっくり煮詰めたものを使っているそうです。
つまり自然海塩が使われていて、塩化ナトリウムほぼ100%の食塩とは一線を画している。
ただ、上の福猫屋さんの説明の中で腑に落ちなかったのが、使われているのが「輸入天日塩」だったことです。
なぜ?
奥出雲なんて、名の響きがすでに「古式じょうゆ」にふさわしい恵まれた地域性を思い起こさせる土地なのに、国産を使わないのですか? と。
そこで調べてみると、こんなサイトを発見しました。
井上社長へのインタビュー記事が載っています。
上のページから引用させてもらいます。
そして、塩。あらゆる外国の原塩や岩塩、日本や中国・韓国の海水塩などを取り寄せては、舌に載せ、濃度を考え、試作に試作を重ね、工夫に工夫を積む。
この結果としての「輸入天日塩」だということでした。
レシピサイトだと「大さじ5」が「大さじ3」で済むので思った以上にコスパも良い
そしてその結果としてですが【井上の古式じょうゆ】は、その味わいの深さゆえ、ほんの少しで充分に料理を美味しくする。
たとえば私がよく作るひじきの煮物のレシピはクックパッドを参考にしていますが、そこには「醤油大さじ5」と書かれています。
最初レシピどおりに作ったら濃すぎてそのままでは食べられたものじゃない。
【井上の古式じょうゆ】だと「大さじ4」で充分です。
さらに、水の代わりにしいたけの戻し汁を使うことで「大さじ3」で充分に立派なものが出来上がります。
味噌汁を作る時「出汁をしっかりとると味噌の分量は少なめで良い」なんて言いますが、【井上の古式じょうゆ】はそれ自体に美味しさあがあるゆえ元々少な目で良いのですが、お出汁を組み合わせるとさらに少量で済み、より一層素材の味を引き立ててくれる。
我が家のひじきは「人参、大豆、松山あげ、さつま揚げ、もどしたシイタケ」というラインナップです。
全材料を入れた時点で直径26センチの深型フライパンが「次郎系のどんぶり」のように盛り上がりますが、そんな大所帯でも味は充分に染みます(水分と熱で嵩が減るからね)。
最近知人にも次々と紹介し、リピーターを作り続けています。
本当におススメな『安全な味』です。【井上の古式じょうゆ】