昨日の記事の中に書いた、星新一さんのショートショート。
かなり昔に読んだ話なので、タイトルを忘れていましたが、歩きながらストーリーを頭の中でトレースし直している最中に気づきました。
宇宙船の隊員たちが、なぜそれほど『危険な美味』の虜になってしまったのか?
それは、隊員たちの食生活が、あまりにも味気ないものだったから・・
そのことを思い出した時に、忘れ去っていた作品タイトルが蘇りました。
【安全な味】
でした・・あースッキリした。
【マイ国家】という本の中に収録されています。懐かしいです。
この本を初めて読んだのは中学生の時。
今、目次だけをずらりと眺めると、かなり忘れていることに気づきます。
しかし、31篇もの作品がおさめられた1冊の本なんて、とても豪華に感じられます。
書いた星さんにしてみれば、話をひとつ生み出す苦労を31回も繰り返しながら、原稿料はページ数の分しかもらえなかったようで、ショートショート作家の苦悩を語ったエッセイも読んだことがあります。
「ショートショートの原稿料は割に合わない」と言っていた星さんを思い出すなぁ
ちなみに、かつて「ショートショートランド」という雑誌が発刊されていましたが、この雑誌は珍しく「原稿料は1篇につき発生」と決められていたそうです。
同誌の中で、赤川次郎さんと誰かの対談が掲載され、その時に赤川さんがこの雑誌の良さを語っていた記憶があります。
たしか「長編1篇もショートショート1篇も、労力は同じなんだ」とおっしゃっていました。
さすがはショートショートに特化した雑誌「ショートショートランド」です。
ざっとした情報を確認したい方は、こちらをご覧ください。
http://www.02.246.ne.jp/~pooh/siryou/short_index.htm
私も見ましたが、覚えているタイトルがかなりあることに驚かされます。