これも備忘記録的に書いていきましょう。
上部に乗っかっているクッキー生地が固そうに見えますが、これだけを口に入れてみると、意外にもフワッと柔らかい。小粒だけれどしっかりとほろ苦い。
シフォンのほうはといえば、途中にクリームを挟んだり、下端をタルト生地で固めて階層を設けるようなことはせず、上から下までズドンとシフォン生地だけで一貫していくスタイル。
これは「味に自信あり」のスタバのシフォンの為せるワザでしょうか。しっとりした、キメの細かい存在感を出しながら、口の中で静かに溶けていく。潔いです。
シフォンがしっかりしていることで、内外、そして上面を覆うクリームとは、互いに引き立て合う感じですね。
どんなクリームなのだろうかと調べてみると、これはストレートに「ホイップクリーム」とのこと。
ディラミスに使われているソイミルクとアーモンドミルクをミックスしたティラミスクリームのような複雑さはありません。
ですので、この『クッキー&クリームシフォンケーキ』では、ことクリームに関しては、散りばめられたブラックココアクッキーとのコラボ感に意識を向けるだけで楽しめます。
内側から掘り進めるように食べていくと、当然ですが最後には外側が残ります。
ということは、広い面積に塗られたクリームとシフォン生地本体ががっぷりと四つに組む。
私は漁夫の利を喰らうことができるわけです。
こうなったらケーキを横倒しにして、外側のクリーム面を上に向けるのが良いでしょう。
ここに至るまでに身につけた「ブラックココアクッキーとのコラボ感を楽しむ」というクリームの味わい方と、安定度抜群のシフォンの本格的なコラボを最後に味わい尽くし、満足感とともに芳醇なひとときを終えるのでありました。