なに?
㉓と㉔の内容がカブっているって?
たしかに・・(ダイゴ風に)
Googleドキュメントに走り書きしたドラフト文章を見て「今回はこれか」と思い、同じ内容で2回執筆してしまった。
5月20日と、10月9日の私が。(消しときなさいよ)
だいたい、間を空けすぎるからこんなことになるのよ。
老後に役立つ(?)「繰り言のバリエーション」
まあまあ。落ち着きましょう。
そして、今後のことを考えてみましょう。
歳をとって忘れっぽくなった、来たる日のことを・・
同じ下書きを見て、違う切り口、違う情報を差し込んでテイストを変えるテクニックは、同じ自慢話を何度もしたくなったときに、きっと役立ちますよ。
たとえばほら・・
黒柳徹子さんから「ひとり甲子園」をリクエストされたときの柳沢慎吾さんを見たことある人いますか?
黒柳さんは「私あれ好きなの」と宣うくらい、慎吾さんの甲子園ネタ芸がお好きらしく、『徹子の部屋』でリピートしていました。(35年くらい前の話ですが)
リクエストされた慎吾さんはおそらく、”毎回必ずやるお気に入りの定番” を軸に、”その時ウケそうなトレンドネタ” を取り入れながら黒柳さんを楽しませたことでしょう。
あれですよ。アレを見習っていきましょう。
同じドラフトで記事を2本書いてしまったことは、同じ自慢話をしつつ「またなの、あの人。あればっかりよね」と一蹴されないための、老後を考えたワザの特訓だと思って、どうかお付き合いください、よろしくお願いします。
原作で語られていない朝倉哲也の出自を勝手に想像する
ということで本題に入りましょう。
今回は大丈夫。
過去記事とドラフトは両方チェックしましたよ(普段はしないんかい!)
先日、佐賀県白石町で餅を吸っているところをまんまと私に見つかってしまった老後の朝倉哲也(ウソです)・・
上のキャプチャは⇩⇩⇩こちらのページから拝借しております。白石町の立地が絶妙な場所にあり、餅吸いが始まった言い伝えの話が大変リアルでとても面白いです。
さて、朝倉哲也。
彼は昭和41年11月25日の深夜、世田谷赤堤の自宅で、寝室で眠る京子の目を盗んで秘かに台所へ移動し、そこで10本程度の魚肉ソーセージを、ハードボイルド・ガイであるにもかかわらず、なんと一つひとつムキムキし、卓上に並べていた疑いがもたれています。
その後、魚肉ソーセージをボロニアソーセージと偽り、既定の摂取量を大幅に上回る、およそ1キロほどの量を次々と吸い込んで「1キロほど素早く胃に送り込む」という 犯行を行ったとして捜査を 偉業を達成します。
劇中で朝倉の故郷についてはふれられていなかったと思いますが、彼が佐賀県白石町の出身であったことが伺い知れる貴重なシーンです。
幼い頃の彼はきっと、お祖父ちゃんの一気吸いを見ていたのでしょう。
味変せずに一種類の食品をどれだけ食べられるのか?
しかし、量がすごいのはいつものことなれど、単体でこれを食べ続けて、味に飽きは来ないのでしょうか?
このシーンの文中に、他の物を食した表現はありません。
レモンを手に取るのですが、これは口ではなくポケットに入れただけです。
一切の味変なしで1キロのボロニアを・・
私が好きな本で、川口マーン恵美さんの「ドイツ料理万歳」というエッセイがあります。
この中に、知り合いのドイツ人たちと共に中華料理店に入ったときの記述があります。
ジャーマンたちはこう注文する
「私は豚肉と豆腐とキャベツの煮込み」「私は牛肉とピーマンの炒め物」等々・・
川口さんはピンときます。
「この人たち、誰も中華料理の食べ方を知らないんだ・・」と
つまり、川口さん以外のドイツ人一行は日本的な感覚で言う「私はカツ丼」「私は鴨南蛮」「私はエビ天丼」といったニュアンスで、 ”自分が食べる分の料理” を注文しているのだと看破します。
ふつう、「皆で中華料理をつつきましょう」といえば、みんな思い思いの単品を挙げて注文しますが、シェア前提の取皿が用意され、大皿から取り分けて何種類もの料理を楽しむスタイルがおなじみですね。
ところがこの場合、川口さん以外の全員が「料理は各一人前」と思い込んでいた。
これは一大事です。
川口さんも「これはマズい方向へ進んでしまうのでは?」と大慌てします。
おそるおそる「取り分けスタイル」を提案しますが、この会のスポンサーであるドイツ人は即座に却下。
奮闘むなしく、皆がオーダーした各種料理は、あくまでも『注文した人用』として各自の目の前に置かれることとなりました。
<栃木県日光山輪王寺「年間行事 4月」より>
こうなると ”ノルマ” と言って良いレベルですが、そう思ったのは川口さんだけらしく、他のドイツ人はめいめいに大皿をかかえてモリモリと口へ運んでいたようです。
「どうしてドイツ人は、これでOKと疑いもなく思えるのだろうか・・いや、食べられるのだろうか」
まるで修行か何かのように、ただ1つの料理に取り組んだこのときの中華料理は、本来の楽しみ方を知っている川口さんにとってはまさに苦行だったとのこと。
それはそうですよね。
いくらエビチリや回鍋肉、酢豚や油淋鶏が好きだったとしても、大皿に盛られたその一品だけをひたすら食べ続けるとなると、最初は良くても後半は辟易しそうです。
酢豚(200g×1パック) 料理歴40年以上の職人が作る本格中華 京都の自社工場で生産
そう考えると、無心でボロニアを1キロ胃袋に送り込める朝倉くんは、川口さんが経験したドイツ人との中華料理会食にも余裕で参加できることでしょう。
そして、本場フランス人をも凌駕する猛烈なバター消費量を誇る彼は、フランスに出しても恥ずかしくない逸材です。
この『蘇える金狼』という作品は、最後は朝倉が日本を離れるシーンで終わるのですが、その行く先はヨーロッパです。
このあたり、伏線だったのかもしれません(あくまでも私の頭の中では、ですが)