感情会計-善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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現場業務の消費税

森永卓郎さんが「1人一律10万円給付」「消費税ゼロ」を提唱し、『大胆提言』と書かれているメディア記事を見ました。

www.zakzak.co.jp

 

しばらく前、私の大好きなFM東京の番組「スカイロケットカンパニー」のニュースコーナーにゲスト出演した経済人に、MCのマンボウやしろさんが「いっそのこと消費税ゼロにするっていうのはどうなんですか?」と質問し、私も答えが気になって聞き入ってしまいました。

 

その経済人の説明は、いきなりゼロにするというのは、経済が過熱しすぎて却ってよくないので、8%に戻すのが妥当ということでした。

くわえて「財務省が下げたがっていない」という観測をされていました。

 

経済の玄人の考えとはそういうものか、と私は思いました。

やしろさんも「ああそうなんですか。やっぱりいきなりそこまでは、かえって良くないことになるってことなんですね」と話を収めて番組を進行させました。

 

たしかに、この経済人の方の意見は、玄人筋としては尤もなのでしょうが、森永さんはそれを打ち砕くような発言をしています。

 

私も、経済の玄人が思い描く「過熱」というのはよくわかりません。

コロナによって今後引き起こされる事態の予測がつかないのと同じことなので、わからないことをあまりどうこう言うことはできない。

 

ただ、森永さんの説明の中で、「消費税を中途半場に下げればシステム改修などに手間がかかるが、ゼロならば税抜きで売ればいいだけだ」という点については言えることがある。

 

現場のオペレーション変更が、よりシンプルな決断がよいということです。

特に、改定後に混乱が集中する末端の地点は、お客様と直に接する最前線です。

 

消費行動だから、上流でいかに難しいことを言っていても、結局最後はそこが収束点になり、だからこそ、そこが消費税を預かる場所になっています。

 

税の徴収人を置いている、財務省の最前線ではないでしょうか?

 

そこを筆頭に、とにかく「客に近い現場から順に優先」です。

だから、納品請求書発行とかをやる部隊なんかも割と前線に立っている。

 

ウチは店舗商売じゃないからそんな苦労してる社員はいないな、ではない。

 

オペレーション変更が引き起こされるとき、最も負荷がかかるのは「前提を知っている者」「業務の精通者」です。

急な変更に対応するため、自分たちのチーム用の仕組みを急造するだけでも大変な労力がかかり、消耗します。

そこへ、戸惑う部下や同僚からのエスカレーションが加わり、上司からは報告を求められたりする。

 

組織の中でいうと 「リーダー」とか「課長」とかじゃなく、「サブリーダー」「チーフ」とか「主任」クラスがこれに相当する場合が多いかもしれません。

 

とてもじゃないが手が回らない。身体にも心にも疲労とダメージが蓄積する。

この人たちを守ることを考えたい。

 

「じゃ、仕方ないから新人を雇って下に付けてやる」

 

これは“親切”ではない。

「雇ってやったから一日も早く戦力になるように上手く育てて使え」とか言ってくる上司は、業務妨害のレッテルを、顔にベタッと貼り付けてやりたくなる(グーで)。

 

かつて、「予定数より少人数で現場が回っていると、上に言い訳が立たないから」というだけの理由の新人投入を断って「後で頼んでももう増員しないぞ」と脅された経験を持つ私は、親切ごかして上記のような態度を取られる中間管理職が気の毒でならない。

 

現場を切り回せる人間と言っても、ルーチン業務で部下たちをフォローするのと、まっさらな新人を指導するのとでは、頭も体も時間も空間も分けなければならないくらい違う場合がある。

 

新しい要素を加えるのと、付加されている要素を取り除くのでは、どちらも後でその調整が必要になるとはいえ、今は緊急事態。

後処理は、事態が落ち着いてから行ってもよい。

 

緊急事態用にスイッチを切り替えるには、私は森永説が、より現場向きのスタイルではないかと思います。

 

何より大事なのは、「要素を加える」にしても「要素を取り除く」にしても、とにかくスイッチを早く切り替えることであると思う。