感情会計-善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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官僚に不人気な国会議員2タイプ

前回、田中角栄さんに関する記事を書いたついでに、眞紀子さんについてもふれてみます。

 

私が初めて霞が関勤務になった頃、真紀子さんは科学技術庁の長官でした。


ちょうど在任期間の最後の時期で、数か月後には「質問される側」から「質問する側」に交代したのですが、まあとにかく官僚の評判はその頃から悪かった。

 

「質問は国会でします」

問取り(国会でする質問を事前に聞き取る)のため議員会館に行った局のメンバーが帰ってきて、ブツブツ文句を言っている。

 

「質問は国会でしますからお帰り下さい」と追い出されたといいます。

 

出たとこ勝負でしっかりと対応しなさいということで、実力本位な、ある種小気味の良い在り方です。

 

私はこういう人は結構好きなのですが、これは官僚にとってはたまったものではない。

 

質問内容によって答弁する大臣や局長が変わるので、担当する省庁・部局がわからない以上、想定問答が用意できない。

または、使われないムダな想定問答を山ほど作る羽目になる。


逆に、質問内容が分かっていれば、関係ない省庁は残らなくて済む。

 

当たってしまった省庁でも、質問に関係ない局は帰れるし、当たった局の中でもやはり、無関係の課のメンバーは解放される。

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makotomoさんによる写真ACからの写真

 

「官僚が書いた原稿を読んでいるだけ」と国会答弁では非難の対象になる事柄ですが、逆にあれが行われないと官僚は心身ともに参ってしまうし、家庭も壊れるという現実があります。

 

「何を質問したらいい?」

一方、逆の意味で不人気な政治家もいます。

 

たとえば、持ち時間3分しかないのに、全省庁に集合をかけた議員がいました。

 

こういう人はだいたい、核となる自分のテーマが無い。
「良さそうな質問はないか?」と、官僚に訊ねるタイプです。

 

大衆ウケして注目されそうな質問。
選挙区の支持者に喜ばれそうな質問。

 

といったものがご希望なのでしょう。

 

しかし、たった3分しか持っていないヤツのために集められる各省担当者は良い面の皮です。


もっと長い質問時間を持つ、有力な議員が他にもたくさんいて、むしろ限られた力はそちらへ注がなくてはならないのに・・・

 


真紀子さんのように「質問内容を決めているのに黙っている議員」は困るが「何を質問しようか自分で考えられない議員」などは、とんでもないハタ迷惑な存在です。

そんな程度の実力も無いなら、国政をどうこうしようとか思うな、と言いたいです。

 

2016年にはこんなニュース記事が出ました。

国会議員が官僚に強いる「ブラック残業」 午前3時から答弁をつくることも

https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/parliament-answer-problem

 

少しは改善の兆しが見えたのかと思うと、3年後にはまだこんな記事が

news.yahoo.co.jp

 

まあそれでもやっぱり、民間人の切羽詰まった状況よりはマシかなとも思います。

 

公務員は犯罪でもやらなければクビにはならない(自主退職扱いの人がいた気もするが)のに比べたら、我々民間人はどれだけ頑張っても首をちょん切られて路頭に迷うことがあるのだから。