サンドウィッチに挟まっていた”somethingの解”を求めよ。
いつもは大藪先生からこういった課題を出されている(勝手に想像している)私ですが、まさかの司馬さんからのカットイン。
だいたい司馬さんはあまり酒を飲まない人だったはずなので「飲みきれぬほどのビール」ってのが、大藪作品で表現される大酒のイメージと違うんだよな。
朝倉哲也がウイスキーを買って帰るシーンなら、こういう「大酒」もアリなんだけれども、さすがに司馬作品だと場違いも甚だしい。
それに『知ってるつもり』では、司馬さんはビーフカレーがあればだいたいOKな人だったという逸話が紹介されました。
取材旅行などで同行する出版社の人たちも、適当なお店が見つからず困ったときも、手配は意外に楽だったとの番組ナレーションが記憶に残っています。
話は逸れるけれど、司馬さんを取り上げた回の『知ってるつもり』の冒頭で「ずっと(司馬さんの回を)やりたいと思っていた」と発した関口宏が一瞬ハゲタカに思えて怖かったことを今でも覚えている(知ってるつもりで取り上げるのは死んだ人のため)。
番組のテーマ曲で一番好きだった「めざめ」。覚えている方も多いでしょう。
「菜水」という名前が奇異に感じるほど尖った名前が少なかったあの時代が思い出されます。
ケンタッキーの『ビスケット』の不思議さよ
さて、先鋒のビーフ、次鋒のハムに続く三将として登場した「サンドウィッチ」には、一体何が挟まっていたのか?
前回の記事では、大将は「チーズ」なので、これが三将であるサンドウィッチに挟まっていた可能性はなくなったことにふれました。
また、毎日代わる代わる一品だけ提供されていたとする「日替わり単品説」は、副将に構えた「ビスケット」のせいで打ち消されました。
ビスケット一品だけでは、作中「これで昼めしや晩めしの代用になる」と表現されている実態にはふさわしくないという理由です。
「ビスケットは菓子パン」という興味深い定義
ちょっと気になったので調べましたが、どうやらビスケットとクッキーには明確な線引がないらしい。
私が前回記事で挙げた「オレオ」はビスケットというか「クッキー」なイメージですが、こちらの記事を読むと、ビスケットに分類するのもあながち間違いではないのかなと・・
それから、⇧⇧この方が記事内で指摘していて面白かったのは、ケンタッキーフライドチキンのメニューに有る『ビスケット』についてです。
⇧⇧上記サイトから拝借したビスケットの画像です。
たしかに一般的なビスケットっぽくなくて、お店で見かけるたびに名称との違和感を禁じ得なかったケンタの『ビスケット』
「どう楽しめば良いのか?」 興味尽きないビスケット
チキンを買いに行き、並んで待っている間、必ず2度や3度はビスケットの写真で視線が止まり、気になって仕方ない私・・
一度だけ買ったことがあるけれど、食べるときの ”主題” が自分の中で定まらない。
物理的に腹に落ちたものの、心理的には未消化なままなんだよなぁ・・
あれはまだ20代の頃だったし、今なら食べこなせるかもしれない。
家の近くにケンタがあれば、もう一度挑戦してみたい・・
ビスケットは「柔らかい菓子パン」?
しかし米国ではやわらかい菓子パンのことをビスケットと呼ぶそうなので、ケンタッキーのあの商品はアメリカでは違和感がないのかもしれない。
ということで一瞬「単品で出されたビスケットを、職工たちは食事代わりにしたかも」と考えはしましたが、やはりアレをメシにするのはどうしても無理がありそうです。
ケンタ基準で考えるとアレはメープルシロップをかける脳内映像となり、ビールのお供がアレ一品ってのはどうもね・・
菓子パンはないでしょ、やっぱり・・
パンにはさむ具がなければ、こういうバターをふんだんに使え!
ということで改めて「日替わり単品説」が崩れたところで、サンドイッチの具の話に戻ります。
難しいな・・
「ビーフ」「ハム」「チーズ」を封じられた状態で「サンドイッチ」いや「サンドウィッチ」を考えるなんて(なぜ「ウィッチ表記」なのだろう?)
初期のドラゴンボールで「かめはめ波」「筋斗雲」「如意棒」を封じられた孫悟空が敵地に一人で放り出された状態より遥かに困難です。
悟空の場合、仮に上記3つを封じられたとしても「銃弾が効かない(痛がるだけ)」「尻尾を上手く使う」「大猿」といった多彩な特長を駆使してピンチを難なくクリアできるでしょう。悟空の引き出しの多さを実感します。
もしもこれが『蘇える金狼』なら、サンドイッチに挟まっているのは大量のバターということで簡単に解決してしまう問題ですが、ここは『坂の上の雲』。
闘うフィールドが違うので大藪理論は通用しません。
大東カカオ ココアバター(カカオバター) / 1.2kg 富澤商店 カカオバター 業務用
ってかこのバター、ホワイトチョコか?・・・そそるゼっっ!
想定外の『ビスケット』で字数を費やしてしまったので、思っていた分量を超えてしまいました。
ということでまだ続きます。