感情会計-善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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司馬遼太郎「花神−上巻」の味

食風景の気に入ったシーンの簡単な感想を書いていきます。

 


花神(上) (新潮文庫)

 

大阪適塾の塾生たちの「めしどき」

 

2階から二〜三十人の塾生がどっと降りてきて台所の板敷と土間に集まります。

大きな飯櫃がふたつあり、自分でご飯をよそって食べます。

 

おかずは決まっていて、以下の内容です。

(これは福沢諭吉が当時を振り返って語り残したらしく、司馬さんの小説以外でも確認できます)

 

毎月1と6の付く日:ネギと薩摩芋のなんば煮

  3と8の付く日:シジミ

  5と10の付く日:豆腐汁

 

福沢さんの記憶は2と7の日、4と9の日には及ばなかったのか、それらの日のメニューが残されていないのが残念です。

 

ちなみに、板敷と土間が狭いために立ち食いだったそうです。

 

数年前、私は堺筋本町からブラブラと淀屋橋のほうまで歩いていき、実際に適塾の建物に入り、板敷と土間に立ってみました。

 

見渡すと中々広い。

しかし、ここで20人以上の男たちが食器を抱えて飯をかっ込んでいる光景を想像すると、なるほど座っては食えんな。

 

となると、立って食べるには茶碗はひとつが鉄則。

そして、ご飯と汁をまとめてよそうには、デカい茶碗が鉄則。

 

めいめいがデカい茶碗を抱えて一心不乱に食事する光景が目に浮かびます。

活気あふれる食事場を思うと、何やらワクワクします。