朝倉哲也の過剰なバター摂取が止まらない。
下巻「完結篇」392ページで、彼はまたやらかしています。
(この記事は過去記事を大幅に改修した再掲です)
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朝から110グラムのバターを飲む男
朝倉の朝食は、大きなモーニング・カップに半分ほど注いだ濃いコーヒーに四分の一ポンドのジャージー・バターを落としたものと大鉢の野菜サラダ、それに半熟卵三個であった
ハードボイルドの男がハーフボイルドの卵を食すことは、禁忌に触れなかったのだろうかという疑問はさておき、またもや1回の摂取量がポンド単位で明記されたバター。
1ポンドが450グラムだから、110グラム強のバターです。
我が家では、砂糖100グラム、小麦粉100グラム、バター100グラムに卵2個で「オール100のパウンドケーキ」を作ることがあります。
パウンドケーキの「パウンド」は1ポンドのことだそうですから、オール100は厳密にはパウンドケーキとは呼べませんが、それでも出来上がりは結構な量になりますので、本当にオール1ポンドのパウンドケーキなんか作ったら絶対に持て余します。
液状バター100グラムが注がれたマグカップを想像してみる
オール100のまがい物パウンドケーキで使うバターでも、結構な量です。
雪印の200グラムバター1箱の中身を半分に切って、それをマグカップに入れたら、溶けたバターだけで全体の3分の2を占めるでしょう。
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朝倉はモーニングカップに大体半々の割合で、コーヒーとバターを入れています。
「大きなモーニングカップ」と書かれているので、そこに半分ほど注いだコーヒーに110グラムのバターを落としても、バターとコーヒーの比率は半々ではなく、きっとコーヒーのほうが多かったと思う。
表現は正しいと思うのですが、摂取量が正しいとは到底思えない。
バターを箱で買って来て、家で半分に切り、それをそのままシャクシャクと噛んで食べたとしたら、絶対に恐ろしい反動が身体に来そうです。
朝倉は強力な銃の反動をがっしりと受け止める強靭な体格をしていますが、バターの反動も受け止めるというのでしょうか?