【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

Ⓖ美味をサーチする感情

『大藪春彦「蘇る金狼」の味③バター』

朝倉哲也の恐るべきバター使用量。 圧巻の動物性脂肪摂取のことがどうにも気になってしまった。 そこで、バターのことをもう少し掘り下げてみます。 <あわせて読みたい> 大藪春彦の傑作『蘇る金狼』の主人公・朝倉哲也の食事シーンに徹底フォーカス! ワイ…

『大藪春彦「蘇る金狼」の味②食パンは恵方巻の如し』

大藪作品の主人公の食事があまりにも破天荒なので、もう少し書いてみます。だって楽しいから・・ 蘇える金狼〈完結篇〉 (トクマ・ノベルズ) <あわせて読みたい> 大藪春彦の傑作『蘇る金狼』の主人公・朝倉哲也の食事シーンに徹底フォーカス! ワイルドな独…

『大藪春彦「蘇る金狼」の味①ホットドッグは飲み物です』

「街中で張り込む刑事が口にする食事といえば、サンドイッチ」 そんな固定概念を覆す大藪作品。 けた外れな食事シーンを多数擁する”蘇る金狼”には、20代の頃に出会いました。 本を手放してからも、ずっと色褪せぬ記憶が、とうとう私に記事を書かせるに至りま…

窪田遼「ヘッドフォンララバイ」の味

かなり昔のことですが、青春小説の旗手(と私は思っています)だった窪田僚さん。 代表作「ヘッドフォンララバイ」は、当時の私の思い込みをぶち破るインパクトを持っていました。 ヘッドフォン・ララバイ―公園通りの青春 (1981年) (集英社文庫―コバルトシリ…

司馬遼太郎「坂の上の雲−文庫版2巻」の味

食風景の気に入ったシーンの簡単な感想を書いていきます。 新装版 坂の上の雲 (2) (文春文庫) 日露戦争直前にアメリカへ造船技術を学びに行った桝本卯平が、フィラデルフィアの街で入った酒場の提供メニュー。 お代は5セント程度だそうです。 それを払ってあ…

司馬遼太郎「花神−上巻」の味

食風景の気に入ったシーンの簡単な感想を書いていきます。 花神(上) (新潮文庫) 大阪適塾の塾生たちの「めしどき」 幕末の蘭学者・緒方洪庵が塾長をつとめる「適塾」 塾に寄宿している塾生たちは、生活のすべてをこの学び舎で過ごします。 食事時になると、…

井上靖「北の海」の味

食風景の気に入ったシーンの簡単な感想を書いていきます。 北の海 (新潮文庫 い 7-26) 井上靖、自伝的小説3部作のラスト、旧制中学卒業後の数ヶ月を描いた作品です。 以前のブログで、前作「夏草冬濤」の朝食シーンのことを書きましたが、その3年後の話です…

『井上靖「夏草冬濤(なつぐさふゆなみ)」の味』

食風景の気に入ったシーンの簡単な感想を書いていきます。 夏草冬濤(上)【電子書籍】[ 井上靖 ] 2学期の初日、中学3年生の洪作少年の朝食メニュー みそ汁と漬け物です。 生卵がつく日とつかない日があるそうなのですが、この朝はお休みだったようです。 時…

『スラムダンク』心に残る桜木花道の合宿メニュー

言わずと知れた大人気の高校バスケット漫画「スラムダンク」の話です。 湘北高校初のインターハイ出場を間近に控え、メンバーは静岡県代表校へ1週間の合同合宿練習に向かいます。 SLAM DUNK 1 (ジャンプコミックス) しかし安西監督は、花道を引き留めて彼だ…