【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

至言に魅力あり!! 中谷彰宏さん④

 前回記事の最後のほうで「中谷彰宏ブランド」はスピード&クールがモットー。と記載しましたが、記憶をたどると「クイック&クール」でした。すみません。

「中谷彰宏のスピード」はクイック&クールがモットー と修正しました。

blog.dbmschool.net

 

 

「中谷さんて、打ち合わせのときコート脱がないよね?」

 

中谷彰宏さんは、人から言われて初めて「そういえばそうだな」と気づいたと言います。

 

実は私、神田昌典さんの教材CDの中谷さんの回で、一番好きなのがこの部分です。

 

中谷さんは、会議でコーヒーが出るのを嫌います。

 

コーヒーが嫌いなのではなく、コーヒーを頼むと、それが届くまで必然的に会議は続いてしまうからです。

 

会議の中には「A案にするか? B案にするか?」を中谷さんに決めてもらうための会議、なんてものもあるようです。

著作や講師の仕事が多い中谷さんならではのことでしょうが、関係スタッフがそのような場を準備することもよくあるらしい。

 

でも「AにするかBにするかなんて一瞬のことだよね」と中谷さんは言います。

 

「一瞬で決められることのために、なんでいちいち座ったりお茶頼んだりする必要があるの?」

 

事実、コートも脱がず、座りもせず、立ったままで決定して「あと決めるのはなに? ない? そう、それじゃ」と現場を去っていくことすらあると…。

 

会議でお茶を頼むのが嫌うルーツは、会社勤めの頃にさんざん、ムダな会議につき合わされて嫌気がさしているからだそうです。

しかしそれにしても「座らない。コートも脱がない」とは、あまりの徹底ぶりに溜飲が下がる気がします。

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きなこもちさんによる写真ACからの写真

 

 

私も会議にこだわりがあって、だからこそ中谷さんの「会議の価値観」が特に好きなのだと思います。

 

パッと思いつく私の会議観は以下のようなものです。 

1.書かれたとおりに読み上げる時間は全部ムダ

2.会議は決定か批准、又は問題提起の場所。「考える場」になったら即解散

3.現場改善がテーマなら会議室での会議厳禁

 

 「1」について

朗読スピードより目で追う方が速い。

事前に資料を配布している会議の場合、独自解釈の補足や、当日の速報をコメントするならともかく、数日~1週間前にトレンドだった情報など、会議当日には到底役に立たないピンボケ情報になっていることがよくあり、そんなものを長々と朗読していて何になる? という気持ちがあります。

 

酷い時には2週間前、3週間前の情報が「てにをは」修正しつつ他の資料と共に差し込まれたままということもあります。にもかかわらず、資料作成日が前日くらいになっていることがあるので始末に悪い。

 

以前、顧客との会議の席上で、事前に何の予告もなく「ではこの資料については○○から報告します」と、リーダーからいきなり押し付けられ驚いたことがありますが、私は普段彼がやっている読み上げは行わず、資料を基にしてあくまでも「今日のこの時点」の話で押し切りました。

 

 「2」と「3」について

調理するときは材料をそばに置く。

共通しておきがちなのでまとめてしまいますが、人間の記憶なんて曖昧なものですので、現場のことを話しているのに、会議室で全員が記憶を頼りにしゃべっていることなど空疎でアテにならないという気持ちがあります。

 

決め手を欠く状態で問題解決の話し合いなど成立しないと思うし、とにかく時間の無駄です。

 

また、これも習慣化されて気づきづらい点ですが、このようなことも考えています。

会議室を取るのに1時間単位で予約する習慣に毒されがちだが、必要なときに15分の会議でフェーズを合わせるぐらいのやり方があってもよい。

 

 実際にやってみるとわかりますが、「なんだったんだ、今の会議?」と、上長が首をかしげるほどあっけなく終わる会議のほうが、実務担当者としては真に実のある会議であることのほうが多いと思い、費用対効果がはるかに高いというのが実感です。