最初に受診した内科でもらった解熱剤。
当初は効いたものの、味覚嗅覚の異常が発生してから再度上昇した高熱には全く効き目なし。
それも、明日いっぱいくらいで無くなってしまう。
そして、その内科は１週間盆休みで相談もできない。
どのみち「かかりつけ医」などという存在を持たない私は、別の病院で案内された東京都発熱相談センターへ電話することになった。
つながらないことに定評のある窓口
ひとくちに【相談】と言っても、内容は様々です。
「大丈夫でしょうか？」
と、比較的余裕のある状態なら、”解決”までのラグが多少あってもその余裕で吸収可能なことが多いでしょう。
しかし
「苦しい！助けてくれ！」
の状態だったら、”解決”よりも”救済”または”応急の処置”が必要になる。
だいたい常に現場寄りの発想を持つ私は、発熱相談センターで架電者の対応をする前線のスタッフに対しては、感謝とか好意の念を抱くタイプです。
ですが、仕組みについては文句を言いたいことがあります。
こういうのは「対応メッセージの設定」で改善できないのか？
※現時点で何か改善されているかもしれませんが、以下は少なくとも私が電話した8月14日時点ではこうだった、という話です。
東京都発熱相談センターに電話をすると、最初にアナウンスが流れる。
たしか「対応品質向上のため、この会話は録音されます」みたいなことを聞かされます。
それは別に構わない。
問題なのは、それに続いて「ただいま回線がふさがっているので、このままお待ちいただくか、後ほどおかけ直しください」と、『待つか、切るか？』の選択を促すメッセージが流れ、そのまま続けてもう一度「おかけ直しください」で一方的に切られることです。
結局、約１分間待たされた末に切られてしまうことになる。
私も最初は１分待ちましたが、それは意味がないことがわかり、「ふさがっている」アナウンスが流れると同時に切ってかけ直すことを数十回繰り返したが、全く通じない。
つながらないなら聞かせなくて良いアナウンスは後回しにできないか？
相談は殺到しているはずだから、簡単につながらないことは仕方ない。
でも、最初に「対応品質がどうのこうの」というアナウンスが流れることが、どうしても納得行かない。
それは通話が確定して、つながる寸前に１回流れればよい案内のはず。
どうせつながらないのに余計なメッセージまで毎回聞かされた挙げ句、一方的に切られるのは、どんどん体調が悪化して苦しく、この後すぐに急変して死ぬかもしれないという恐怖を抱えた人間にとってはシャレじゃ済まされない。
それに、「このままお待ちいただくかおかけ直しを」という選択肢を出しながら、そのメッセージに続けて「後ほどおかけください」と切り口上のように投げつけて切ってしまうのなら、そもそも「このままお待ちいただくか・・」という、いかにも選択権を与えるかのようなメッセージを相談者に聞かせる必要もない。
それから、毎回メッセージが流れるということは、おそらくその都度電話料金も発生している。
金取って無駄な時間を使わせ、絶望や恐怖を与えていたら、ノシーボ効果でより一層症状を悪化させかねない。
実際私は心理的理由により脂汗を出しながら電話していた。
菅政権のコロナ対策こそノシーボ効果
命がかかったような「いざ」のときにこそ、人心の収攬もなし得るものだし、歴代の英雄というのは大抵それに成功し、権力やら名声、または財を成してきたと思う。
しかし残念なことに、これも客観情勢と連動した不信感が悪感情を生む実例で、何が何でも人流を増大させる五輪を強行開催した東京都の姿勢も、電話回線がパンクする原因を作ったと言えるので、とうてい人心の収攬どころではない。
当然菅政権も同じことで、いつまでも「五輪とコロナ感染拡大は無関係」という姿勢を崩さない限り、菅政権の手掛けるコロナ対策は、どれも必ず失敗すると私は思っている。
まあどうやら菅義偉は総裁選に乗り出さないようだが、それはさておき、とにかく何十回電話をかけても、東京都発熱相談センターには全くつながりそうな様子は感じられない。
つながりづらさについてネット検索してみると「１００回かけてもつながらない」などの記事も見つかった。
国民皆保険にもかかわらず、完全に医療から見放された状態。
菅政権が棄民施策を取っている効果のほうは抜群に発揮されていて、要するにこれがコロナ対策なのだろうと思われる。
今後は党内政略のほうが加速され、コロナ患者どころではないのではなかろうかと、その対応の鈍化が心配される。
感染者の拡大は続いているし、その分だけ命の危険にさらされる人が増えているというのに・・
