アールグレイミルククリームドーナツでは「アールグレイ、、どこ?」状態に陥った私・・
ほうじ茶のときもそうだったのですが、やっぱりスタバのお茶系メニューはかくれんぼが大のお得意らしいです。
白桃&アールグレイケーキの場合、見た目から存在感抜群の白桃が、すべてを蹴散らすくらいのインパクトで「やっぱりアールグレイは見つけられないのでは?」という懸念もありつつ食べてみます。
慎重にフォークを入れて、2層のムース辺りまでをすくって口に運ぶと、意外なことにアールグレイ風味が・・
「ある」
しかも、一瞬だけ香ってすぐ消えるタイプの、奥ゆかしいアレだ。
「よし、この感じのアールグレイだな」
試合運びに一定の方向性が見えたらこっちのものだ。
(アレッ? なんか孤独のグルメのモノローグっぽい物言いになってる? 『試合運び』なんて・・)
せっかくだから、五郎さん調で続けてみましょう。
このスポンジ生地も、アールグレイが使われてるということなので、さっきのアールグレイを探せば良いとわかってさえいれば、きっと見つけやすいはずだ。
スポンジだけをほじくるのは難しいので、半分ほどに減ったケーキを横たえ、少し休んでもらおう。
あらわになったスポンジ生地を重点的に攻めようとすると、立ち姿から想像したよりも、はるかにスリムなスポンジ層。
真上から各層をまじまじと観察したところ、ムース層が全体の8割、残りを白桃&ゼリーとスポンジ生地で分け合う感じだ。
ムースは、アールグレイの層が、ミルクの層に比べてわずかばかり厚い。(上の写真とはかなり見栄えが違っています。個体ごとに個性があるのかな?)
この薄茶色の層だけをほじくって口へ運び、色々な食べ物を当てはめて「何に似ているか」を想像しつつ味わっていると、かすかに引っかかったのが『紅茶飴』
紅茶飴は、紅茶感を強く出すのが仕事だから分かり易いが、このケーキにおけるムースの役割は、たぶんそれじゃない。
「感じに行かないと受け取れない紅茶感」と、一口ごとに取っ組み合いをして勝つことで、このムースは額面通りにアールグレイを味わえる。
スポンジ生地も同じように取っ組み合うが、こちらの方はなぜか2〜3戦に一度しか勝てない。
ときどきコールド勝ちしたようにしっかりとアールグレイ感を勝ち取れるのだが、それ以外は僅差の勝利と敗北。
まだまだ修行が足りないな。
ミルクムースは、私のスカウターに表示されない程度に気を消し、上の白桃、下のアールグレイムースの引き立て役に徹している。
いやこれは、ドラゴンボールで例えるより、HUNTER×HUNTERのグリードアイランド編でドッヂボール対決したときのキルアみたいな働きといったほうが良いかも。
ゴンとヒソカの各々の役割が最大限に発揮されるよう、二人の中間で巧みにオーラ攻防力の微調整に任じた、あのキルアと同じ働きといえば、分かる人にはメチャクチャわかってもらえるだろう。
かくして、途中から横倒しにした白桃&アールグレイケーキを食べ尽くして、私の「アールグレイをさがせ!」はそれなりの収穫を得たのであった。