『空想科学読本』でおなじみの柳田理科雄先生は、語りも上手で面白い。
かつての読者たちも、まさかYouTubeで柳田節が聞ける日が来るなんて、当時は想像もしなかったでしょう。
初代の宝島社から出たシリーズ1作目から読んでいた私もその一人です。
ナットクいかない柳田センセーに納得
前にどこかの記事で書いたと思いますが『理科雄』が本名だということに驚きを感じると同時に「それじゃあ今度は、『柳田』が偽名(?)じゃないかと新たな疑いを持った」と、なにかとツッコミを入れたくなる人でもあります。
この動画も面白い。
ウルトラの父によるゾフィーゴリ押しの、不公平の極みみたいな評価。
当時の小学生向け雑誌に登場する、ウルトラ一族による他者評価シリーズは「どうしてこういう造りになるのだろう?」と疑問を感じるものが多く、欠席のレオをゾフィーたちが酷評しているものなども、ツッコミどころ満載でした。
そして今回のこの動画では、ゾフィーをアゲる触媒として使われる初代ウルトラマンが受ける屈辱とやるせなさを、理科雄先生が力説していてとにかく笑ってしまう。
今般の自民党崩壊を彩る多くの要素のうちの、「献金もらったから忖度のゴリ押し」を彷彿とさせます。
ウルトラ一族に見る『公務員感覚』
思えばウルトラ一族の意思決定には、どこか官僚的なものを思わせる要素が多い気がして、例えばウルトラマンの最終回で、マンがゼットンに倒されたときのゾフィーの行動もそうです。
「命を2つ持ってきた」
そう言ってゾフィーはウルトラマンと、第1話でマンが死なせてしまったハヤタ隊員に命を分け与え、マンはゾフィーとともに帰還、ハヤタは元通り科学特捜隊の隊員としての日々を送れるようになった。
強敵ゼットンはタケナカ参謀、、、じゃなくて岩本博士が発明したペンシル爆弾(無重力弾)で倒せたし、マンが分離して去ったあと「あれ、オレどうしてここにいるんだ?」と不思議がるハヤタがちょっとしたユーモア感を醸し出す形で、見事な大団円を迎えたのが初代ウルトラマンのラストシーンでした。
・・・いやいやちょっと待て。
理科雄先生じゃないが納得行かないぞ。
ゾフィーよ、オマエちょっとおかしくないか?
ウルトラの父の忖度ゴリ押し、贔屓丸出しの評価を受けたゾフィーに、私もちょっと言いたいことがある。
<続く>