【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

国家公務員の業績(?)と健康③

予算を執行している現場が完全にオーバーフローしているのに、目の色を変えてさらなる増額要求をする上級官僚。

 

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食べたものがまともに消化されないほど弱った消化器である自身の身体には目もくれず「もっと食わせろ、あれもこれも食わせろ、足りない!足りないィィ〜ッ!」と喚くようなもので、どうしても異常なイメージを抱いてしまう。

 

とはいえ、官僚とは元来そういう性質のものだということは承知しています。

 

官僚とはそういうものだ

自身の担当範囲の事柄に邁進し、とにかく最短距離で目的達成する役目だからこそ、各省庁では伝統的な縦割り行政が続いている。

ゆえに、関係各省の特定の担当範囲を寄せ集めた【こども家庭庁】がまともに機能しないのは、力学的には正しいと言える。つまり、あれを作ろうとする発想自体がまともな頭の機能とは思えない。

たぶんあの役所は、役人自身が何をすればよいかわかっていないまま、執行を持て余す予算だけがなだれ込む現場になっていそう。

「内容なんかより、大事なのは『契約と支払い』だ」という悲鳴が聞こえそうだな・・

 

正しいサイコパス

話がそれましたが「目的を最短距離で機械的に達成する」のが役人の任務です。

邪魔なノイズは極力排除して、ただ己に課された目的に特化する。

たとえば「心理」などはノイズの一つかもしれません。

 

外科医が人の体にメスを入れて切るときに「人様を傷つけるなんて・・」とためらっていたら肝心の ”人命救助” が果たせないことになるのと同じです。

職業により「メス」は様々ですが、役人にとってのそれは、たとえば「法律」なんかが適用されるかもしれない。

 


そういった職に就く ”職業人” が、あえて人間的な感受性や人情を切り離して仕事するからこそ、そのことによって機能する職業や組織は確実に存在すると思います。

 

サイコパス気質の人が多いというのも公務員の特性らしいですから、ある程度の必然性はあるはず。

環境が合致すると非常に優秀といわれるサイコパスは、役人適正は比較的高いといえそうです。

 

ただし、他の立場の人間を顧みないという点で暴走する危険性は常にある。


そんなときこそ車の両輪で活躍するのが政治家というわけですね。

 

正しい政治家

頭脳はそれほどではないとしても、市井の暮らしに目を向けて、そこで暮らす人々の心に耳を傾け、暴走する官僚に対しては「最速でなくても良い、最高でなくとも良い、『適度』で行こうよ」と押し留め、無理なく自然な形でこの国を治めていく役割が、政治家の本幹とでもいうべきものでしょう。

何よりも「人の心」を誰よりもふんだんに持ち合わせていることが、政治家の能力だったり魅力だったりする、と私は考えています。

 

しかし残念ながら、市井を解し、そこで暮らす人々の心を汲んでいる政治家など、今の政権には居るように感じ取れない。世襲議員の比率が増えるほどこの傾向は強くなるでしょうね。市井がなんだかわからないのですから。

 

これでは「頭脳はそれほどでもなく、人の心も持たない」という劣化官僚みたいな老人が、考える力もないまま官僚の暴走に乗せられ、むしろ政治家が悪いサイコパスとして晒されているマズい構図になる。端的に言えば政治不信だ。

 

被洗脳の政治家

前回記事で書きましたが

 

「エリート官僚にとっては議員の頭が足りないことがよほど都合が良いのか、自身の両足複雑骨折の身体をおしてでも、さらに高価な靴を買うための金が足りぬと半狂乱で叫び続ける」

 

これが官僚が書く国会答弁だと私は思っていて、こういうときの議員はなにやら洗脳されたカルト教団の信者っぽい。

自分で何を喋っているかわかっていないからディベートができない。

そんな議員に対し、官僚はささやき続ける。

 

【財源】というおまじない

はっきりそうとは言わないが、お頭の弱い政治家に、試験の成績だけがよい官僚が囁く誘導は、あたかもカルト教団のような臭気を持っていそう。

 

「(私の言う通りに喋る)あなたは正しいのよ。でもあなたのまわりにはたくさんの魔物がいて、あなたの純粋無垢な言霊を食い荒らそうとするの」

 

「それらは無視しなさい。居ないことにするの」

 

「でも、あまりにたくさん湧いてきて、どうにもならないときもあると思うわ。だからそのときに使うとっておきの【おまじない】を教えておくわね。それはね・・・」

 

大体わかりますよね。

そうです。【財源】です。

ああ、いかにも官僚っぽい・・と私は思ってしまう。

 

「この【おまじない】を唱えると、あなたの周りに巣食っている魔物たちは皆退散するのよ」

 

実際かなりの ”魔物” は急速に言葉を失って、「国会での正当な追及」は頓挫しますね。私達の日常会話やSNSでのバトルでもこの【おまじない】は効果があるようです。

 

ただ、もういい加減この【おまじない】は過去のものになりつつあると思う。

 

国債発行すればいいとか国会議員を減らせばとか色々な切り口があるが、私はあの「粗末な予算執行」が気持ち悪くなるほど無駄だと感じていて、まずは下っ端公務員の労働環境の見直しが、意外な効果を生むと思っています。「政治」よりも「予算」にフォーカスが合いやすいからです。

 

「公務員の労働環境」というと、マスコミはすぐに「キャリア官僚の国会対応」を引き合いに出しますが、私のようなノンキャリアの下っ端が経験する「出納整理期間」や「大蔵(財務省)の作業通達」なんかもそうとうエグいのだが・・