小学生の頃見ていた『ウルトラマン80(エイティ)』
当時見ていてショックだったことで、今でも脳裏によみがえるシーンがあります。
珍しいウルトラマンの「ダブルワーク」
怪獣を倒し終えて空へ去った80ですが、その夜、主人公のヤマトがある病院にやってきて、もう一度変身します。
実はその病院には、ヤマトとの接触がある、重い病気にかかった一人の少年が入院していて、彼を治してやろうとするのです。
昼は怪獣退治、夜は医師
夜景をバックに立った80が、病院の建物にメディカル光線的なものを照射して、少年は完治します。(周辺の病室の患者にも効いていそう)
それは良いのですが、この日二度目の変身をした80のカラータイマーが、最初から点滅しているのです。
小学館の『決定版ウルトラ兄弟』の解説だったと思いますが、ウルトラ兄弟は変身用の道具からエネルギーを受けて活動するとあったので、80の場合はブライトスティックから必要なエネルギーを提供されているはずです。
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労働資源の提供は不充分だった
変身時からカラータイマーが点滅していたということは、二度目の変身の時には、ブライトスティックから充分なエネルギーが得られていなかったのでしょう。
昼間の戦いで怪獣を倒す際にギリギリいっぱいまで消費したエネルギーは、ダブルワークの際には足りていなかった。
時間的な条件が原因でしょうか。
戦っていたのは陽の光の下でしたから、昼間のことです。
一方、病院の横で変身したのは夜ですから、数時間の隔たりがあります。
しかしその程度の時間では、ブライトスティック側のエネルギーは充填しきれなかったのかもしれません。
では一体、どのくらいの時間が経てば、次の変身で充分な活動エネルギーが得られるのでしょうか?
ウルトラの時間単位。区切りはいつか?
『幽遊白書』で浦飯幽助が使うレイガン(霊丸)は、1日に4発しか撃てません。
その「1日」の区切りはどこか? という疑問に似ています。
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レイガンは地球のものですから、我々に馴染みのある「1日」である可能性が高い。
ゆえに、「時刻」というものに、それなりの意味や力があるという古来からの価値観が適用できそうです。
ということはやはり『子の刻』を区切りにリセットされているのではないでしょうか。
しかし、ウルトラマン80には、必ずしも地球の理屈は通用しない。
午前零時を以て、ブライトスティックのエネルギーがフル充填されるという考え方は、どうもしっくりこない。
ということで、この『ウルトラのエネルギー問題』を少し掘り下げてみたいと思います。