電車の中でラジオ代わりに聞いていたこちらのYouTube動画
歯切れの良い関西弁で、切れの良いロジックを、感情を掻き立てるように語る面白いチャンネルで最近よく見ています。
仕事帰りの疲れた頭で、半分聞き流していたにもかかわらず、電車の中で思わず吹き出してしまった話を、ちょっと書いてみましょう。
「4万円の所得減税が、扶養家族にまで適用される!」という記事を紹介していたのですが、私が笑ってしまったのは記事内に記されていたモデルケース。
減税は、納税者本人に加え、扶養家族を対象とすることも検討する。家族3人を扶養している場合、計16万円の減税となる。
この記事の前に、所得制限の記事を紹介していたのであらましが分かったのですが、ようするに
『年収600万円以内で、3人の扶養家族が居れば、1回だけ16万円もらえる』
ということです。
動画主の方はこれに対し、とてもテクニカルな論旨展開をしていましたが、私が疲れた頭で単純に思ったのは
「『600万円以下の年収で、扶養家族3人を抱えている人』という対象の狭さを、この説明文を作った人はどう思ったのだろうか?」だった。
たぶん、近年に家庭を作った人やこれからつくる人、そして将来家庭を築きたいと考えている人の頭に、この家族構成はまったくリアリティを感じないのではないでしょうか?
そこに『16万円』という値が乗っかっても、完全にそこだけ浮いていて現実感がないのでは?
私が笑ってしまったのは「それって【失われた30年】が失われる前の日本のモデルケースだよね」という点でした。
私が公務員で給与担当をしていたのはちょうど30年くらい前ですが、扶養手当と言えば
配偶者:1万6千円
子供(2人まで):5千5百円
子供(3人目以降):1千円
そして、扶養手当をもらっている職員のうち、特に多かった構成は2万7千円。
つまり、配偶者と子供2人の合計だった。
まさに「扶養3人」
この当時は、年収600万で扶養手当てが2万7千円の人がザラにいた。
どんな奴だ、こんな紹介記事⇩⇩⇩書いてるのは?
減税は、納税者本人に加え、扶養家族を対象とすることも検討する。家族3人を扶養している場合、計16万円の減税となる。
家に帰って改めて調べてみると、これだった。
中を見るとわかりますが「読売オンライン」
なんだ、提灯記事ではないか。
しかも、頭が相当古いと思ってしまう。少なくとも30年以上前のモデルケース感がハンパないぞ。
考えたのは官僚ではないかと思うのですが、より一層、庶民との隔絶感を演出するいいネタになってしまう気がする